集英社文庫<br> マザリング―性別を超えて“他者”をケアする

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集英社文庫
マザリング―性別を超えて“他者”をケアする

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  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087446746
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「母」を、解きほぐす。

社会的/政治的役割から「母」を解放し、手あかにまみれたその概念を捉えなおすために。
産後うつに陥った人、流産を経験した人、産まないと決めた人、養子を迎えた人など、社会で埋もれる「声なき声」に耳を傾けた、魂ほとばしる〈ルポルタージュ・エッセイ〉。


【刊行以来、各紙誌で絶賛の声、続々!】

こんなに密度の濃い、あるいは濃度の高い書きものを読んだことが、近ごろあっただろうか。その密度あるいは濃度が、読んだ後ずっと残って離れない。
――斎藤真理子氏(「すばる」2021年3月号書評)

語りきれないものを語りながら近づき、語りきれない可能性を知るからこそ伝えられることがある。手探りでどうにか進んで行こうとするこの試みを、この先も読んでいきたい。
――柴崎友香氏(「読売新聞」2021年3月21日書評)

「妊娠、出産、育児の場における女性の身体論の記録」を通じて、生命の誕生を資本主義社会の都合に合わせて効率的に処理しようとする姿勢の根本的な過ちを思い知らされる。
――田中俊之氏(「日本経済新聞」2021年2月20日書評)


【目次】
まえがき
第一章 言葉を失った私と、あなたへの私信
第二章 女たちの館の孤独
第三章 少女たちの変身
第四章 無縁としての女性たち
第五章 失われた子どもたち
第六章 母の彼岸性
第七章 脱コルセット
第八章 養子――たくさんの手のなかで
第九章 父から見たマザリング
第十章 虚無としての母
第十一章 私たちの母へ
あとがき
解説 ブレイディみかこ

【著者略歴】
中村佑子(なかむら・ゆうこ)
1977年東京都生まれ。映像作家。立教大学現代心理学部映像身体学科兼任講師。哲学書房にて編集者を経たのち、2005年よりテレビマンユニオンに参加。映画作品に『はじまりの記憶 杉本博司』『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』が、著書に『わたしが誰かわからない ヤングケアラーを探す旅』がある。

内容説明

「マザリング」とは、性別を超え、ケアが必要な存在に手を差しのべること。気鋭の映像作家が、自身の妊娠出産を端緒に、あらゆる弱者を不可視化するこの現代社会を問い直す。産後うつに陥った人、流産を経験した人、産まないと決めている人、養子を迎えた人…社会に埋もれるさまざまな「声なき声」に耳を傾け、手垢にまみれた「母」という概念を解きほぐす、圧巻のルポルタージュ・エッセイ。

目次

第1章 言葉を失った私と、あなたへの私信
第2章 女たちの館の孤独
第3章 少女たちの変身
第4章 無縁としての女性たち
第5章 失われた子どもたち
第6章 母の彼岸性
第7章 脱コルセット
第8章 養子―たくさんの手のなかで
第9章 父から見たマザリング
第10章 虚無としての母
第11章 私たちの母へ

著者等紹介

中村佑子[ナカムラユウコ]
1977年東京都生まれ。映像作家。立教大学現代心理学部映像身体学科兼任講師。哲学書房にて編集者を経たのち、2005年よりテレビマンユニオンに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りんご1つ

2
読みながら最初の方に書かれていた、産後の虚無の感覚や孤絶感を私も思い出した。子どもに限らず、ぬれたぬるぬる、効率的ではないもの、なんだか分からないもの(病や生きづらさを含む)を抱えながら、合理的な管理されたこの社会で生きる苦しさを思い、深く心揺さぶられる。 マザリングとは、子を産んだ女性だけのものではない。老若男女、他者をケアする言動の中にあるもの。 章が進むにつれ、ためらいつつもだんだんと祐子さんのお母さんのこと、思い出が開示され、考察が深まっていくのが、胸に迫った。きっと再読します。2025/04/04

kyon0517

1
読書前後で自分の考え方が変化した。 フェミニズムに触れるようになって母親を“役割”として捉えることが多くなり、つまりそれは母親の“社会的な役割”の話をずっとしていた。ここ最近は言ってしまえば母は代替可能なものという視点だったように思う。 でもこの本は妊娠から出産その後の時間も含めて、そこには母だからこそ経験したと言える時間と感情と感触とがあることを思い出させてくれた。 特に1人目の時の混沌とした時間もっと書き記しておけばよかった。 あと自分が受けたセクハラの経験に対する自責してしまう考えにとても共感した。2025/02/18

Ema

0
イランさんのお話までは、性別を超えたと謳いながらシスジェンダーヘテロ女性よりの論考で、結構読み進めるのきついな〜と思う部分があったが、イランさんのお話を読んで、やっと自分の方に引き寄せられたというか、納得できた部分があった。それでも、出産妊娠の際の母という存在の聖母化に抗っているようにみえて、実は違う意味で神格化している部分もあるのではないか、と思う部分は多々あった。自分自身体験したことがない事柄なので、どうやって語るのが1番良い形なのかは自分でも見えてこないけれど。2024/08/25

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