出版社内容情報
塚原卜伝から上田馬之助まで、十人の剣豪を描く十篇。達人の筆により活写される名人の刀筋に酔える連作短編集、新装版で登場。
内容説明
信頼できるのは、剣のみだ。仮借ない非情さで一瞬にして相手の命を奪い、孤独の剣を貫いた塚原卜伝。毒を盛られ衰弱してもなお、幾人もの首を一閃で刎ね、誇り高き最期を遂げた北畠具教。その腕前がいささか妖怪じみている、と徳川家康に言わしめた、小野次郎右衛門。―自らの心身を生死の境に置き、剣の奥義を究めようともがいた、10人の男たち。その凄絶な生きざまを活写した剣豪短編集。
著者等紹介
柴田錬三郎[シバタレンザブロウ]
1917年岡山県生まれ。本姓斎藤。慶應義塾大学文学部卒業。在学中『三田文学』に処女作「十円紙幣」を発表。戦後、編集者生活を経て、51年『イエスの裔』で第26回直木賞受賞。78年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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