集英社文庫<br> 百合中毒

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集英社文庫
百合中毒

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087446357
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

二十五年前に家族を捨てて出ていった父親が突然戻ってきた。妻と娘夫婦が経営する八ヶ岳の麓の園芸店へ。
二十歳下のイタリア人女性と恋仲になり一緒に暮らしていたが、彼女が一人で帰国してしまったというのだ。
しかし娘たちはとっくに大人になり、妻にはすでに恋人がいた。

次女の遥は叫ぶ。「許さないから。絶対に。出てってよ。早く出てって!」

長女の真希は苛立つ。「大恋愛して出ていったのなら、二度と戻ってこないのが筋ではないのか」

妻の恋人・蓬田は夜ごと彼女からの電話を待つ。「俺はまるで女子高生みたいだな」

そして妻の歌子は思い出す。夫との出会いの場所に咲き乱れていた花のことを。

家族とは。夫婦とは。七人の男女の目線から愛を問い直す意欲作。


【著者略歴】
井上荒野(いのうえ・あれの)
1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。
89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞。
2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞を受賞。
08年『切羽へ』で第139回直木賞を受賞。
11年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞を受賞。
16年『赤へ』で第29回柴田錬三郎賞を受賞。
18年『その話は今日はやめておきましょう』で第35回織田作之助賞を受賞。

内容説明

25年ぶりに父が帰ってきた。イタリア人の若い女と恋仲になり、家族を捨てた男が。だが、園芸店を営む母・歌子にはすでに恋人がいた。次女の遙は父を許せずにいる一方で、職場の既婚者と不倫中だ。母と働く長女の真希は、隠し事をしている夫に不信感を抱いていて…。戻ってきた「異物」によって浮かび上がる、不都合な現実。夫婦とは、家族とは?7人の男女の目線から愛を問い直す長編小説。

著者等紹介

井上荒野[イノウエアレノ]
1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞。2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第139回直木賞、11年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞、16年『赤へ』で第29回柴田錬三郎賞、18年『その話は今日はやめておきましょう』で第35回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

43
毒性を持つ“その人”が徐々に身の内に取り込まれていって、機能障害を起し正常な判断ができなくなっていた。集団中毒…そう理解するのが賢明だろう。毒に中って崩れる関係、そして依存、依存、依存。恐ろしく納得できないパーソナルスペースを持つ、7人の男女の物事の捉え方に禁断症状の気配を見る。イタリア人女性と恋仲になり家族を捨てた男が25年後、突如家族の元へ帰ってきた。新たな家族のカタチを形成していた元家族の中に異物が投じられ、徐々に波紋が広がっていく。夫であり、父であり、厚顔無恥な男の気配に中る。皆それぞれ混濁中。2025/04/18

くろにゃんこ

22
家族を捨て他の女に走った男が25年経って戻ってくる。戻ってくるのもすごいけど、受け入れるのが本当にすごい。理屈じゃないんだろうな、中毒だから(-_-;)2024/08/26

ナオ

7
一気に読んだ。25年前に家族を捨てた男が突然帰って来る所から始まる物語。園芸店を営む男の妻には恋人がいて、二人いる娘の長女は夫に不信感を持ち、次女は不倫中。 男以外の視点から物語は語られて行きます。私は妻の恋人の蓬田が不憫で、一番感情移入してました。問い詰める事もしないでさー、恋人と同じ職場で雇い主かもしれないけど、もっと強く出ても。と思いつつ夫婦の不思議さにため息。あと酒井順子さんの解説に噴く。事実は軽く小説を超えるのねーと。何か荒野中毒になりそう。もっと読みたいかも。2024/05/15

manami

6
何年か前に、読売新聞に書き下ろしされた掌編小説。ご本人が来られて、芦屋でこの物語の創作秘話をされた「読書サロン」を思い出しました。あの時に読んでおけばよかった~と残念。もっともっと登場人物の心のうちをのぞけたかもしれないなぁ。井上荒野さんのままならない愛の世界が好きです。2024/12/03

fukufuku

4
家族と母の恋人でもある従業員で営む園芸店。そこに、25年ぶりに父が帰ってきた。次女は許せずにいるが自分も上司と不倫をしている。長女は夫が秘密を抱えていると怪しんでいる。母は父を受け入れたのか。大事で異様でもあるからこそ、触れられない事象。家族であるからこそ曖昧に流されながら過ごす日々。ある意味現実的だ。が、皆が皆、怪しんだり疑ったりしながら共に生きるのが現実的だとしたら少し嫌だと思ってしまった。2025/05/31

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