出版社内容情報
洋品問屋の丁稚は、いかにして「東洋の時計王」になったのか。
経済小説の名手が贈る、世界的時計メーカー「セイコー」創業者・服部金太郎の一代記。
明治七年。十五歳の服部金太郎は、成長著しい東京の洋品問屋「辻屋」の丁稚として働いていた。主人の粂吉は、金太郎の商人としての資質を高く評価し、ゆくゆくは妹の浪子と結婚させ、金太郎を辻屋の一員として迎え入れようとする。だがそんな思いとは裏腹に、金太郎は、高価ゆえに持つ人の限られていた「時計」に目をつける。鉄道網の発達により、今後「正確な時間」を知ることの重要性が高まると見抜いていたのだ。いずれは時計商になりたいという熱い想いを粂吉に伝えるが――。
内容説明
明治7年。15歳の服部金太郎は、東京の洋品問屋・辻屋の丁稚として働いていた。主人の粂吉は、その商人としての資質を評価し、彼を辻屋の一員に迎え入れようとする。だがそんな思いとは裏腹に、金太郎は高価ゆえに持つ人の限られていた時計に目をつける。鉄道網の発達により今後「正確な時間」を知ることの重要性が高まると見抜いていたのだ―。世界的時計メーカー「セイコー」創業者の一代記。
著者等紹介
楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年岩手県生まれ。米国系企業在職中の96年に書いた『Cの福音』がベストセラーになり、翌年より作家業に専念する。ハードボイルド、ミステリーから時事問題を反映させた経済小説まで幅広く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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