出版社内容情報
警部補由宇は詐欺容疑者追跡中、爆破強奪事件に遭遇し負傷。後日、容疑者が射殺され……。ガラスの天井に挑む刑事の苦悩と活躍。書き下ろし警察小説シリーズ第3弾。
内容説明
警部補に昇進した朝比奈由宇は、久しぶりに警視庁SCU(特殊事件対策班)へ復帰。そこへ特殊詐欺犯秋山の情報が入り捜査を開始する。銀座で秋山を尾行中、爆発に巻き込まれ、肩を骨折。爆破犯は1億円分の宝石を強奪した。由宇は、爆破現場の対応問題で監察官聴取を受け…。警視庁初の女性部長を目指す刑事が、葛藤を抱えながらも仲間の力を得て事件解決に邁進!特殊能力刑事チームの警察小説。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。青山学院大学卒業。会社勤務のかたわら執筆した「8年」で2000年に第13回小説すばる新人賞受賞。スポーツ青春小説、警察小説の分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
209
「とにかく無理しないでくれ。俺たちには君の知恵と決断力が必要なんだから」と、読者も思うシリーズ3作目。警視庁SCU(特殊事件対策班)の紅一点、朝比奈由宇がメイン。銀座での爆破強盗から、渋谷でのテロ攻撃まで、かなり激しいアクション小説になってます。さらに、相変わらず食レポ(飯テロ)もあり、今回は横浜山下公園近くの「ザ・ホフブロウ」の名物スパピザが登場します。2024/03/02
いつでも母さん
149
シリーズ第3弾!今回は朝比奈由宇にスポットを当てる!良かった。うん。益々楽しみになって来たこのチームが好きだ。警視庁初の女性部長を目指す朝比奈を鍛えつつ、護りつつ、結城キャップに萌えちゃう(汗)大友鉄は相変わらずかっこよくてイケオジになってるのも嬉しい(笑)女性が活躍する社会って今はまだまだお題目な感じがするけれど、コツコツだよね。もう少しここで頑張る朝比奈を応援したい。2023/12/29
KAZOO
105
このシリーズ3作目です。チーフ以下5人がいるのですが、それぞれのメンバーの観点から物語が進みます。今回はこの中の紅一点で、警部補に昇進し将来は警視庁始まって以来の女性部長になるという意気込みで仕事をしています。力が入りすぎなのを様々な人から忠告されます。今回の事件は、数年前に振り込め詐欺などの闇バイトを使っての主犯が殺されたり、銀座で爆破事件が起こり宝石が盗まれます。堂場さんの他の主人公が出てきたりします。あと2作はあるのでしょう。2024/01/15
ma-bo
97
SCU(特殊事件対策班)シリーズ第3弾。このシリーズは巻ごとに主役が変わるのかな(表紙の中心人物が毎回変わってる)。今回は警部補に昇進した朝比奈由宇がメイン。警視庁初の女性部長を目指す由宇なのでとにかく上昇志向が凄い。しかし詐欺班を追尾中に爆破事件に巻きこまれ対応をめぐり監査の対象に。由宇は葛藤を抱えながらも仲間の力を得て事件解決に邁進!堂場作品の中でもチーム全員の個性が光るシリーズだが、大友鉄、岩倉剛、柿谷晶等他のシリーズのキャラが沢山登場します。そして最近お約束の食事シーン描写も(ちょっと多すぎ…)2024/04/12
タイ子
94
主役が交代しながらの本作、今回は警視庁初の女性部長を目指す朝比奈由宇。彼女の焦り、葛藤する姿は時にウザったくもあるが同じ女性として声援を送りたくなる。警部補に昇進した由宇が詐欺犯と目される男を追尾中に爆破に巻き込まれ負傷。監察からも問われ、焦りまくる由宇。追尾中の詐欺犯は何者かに殺され、SCUの捜査が始まる。負傷しても尚リーダーシップを失わない由宇もタフだが、メンバーたちの喰らいつく姿もタフ。久しぶりに大友鉄の取り調べがあったり、ガンさんの記憶力が出てきたり色々飽きない。次の結城キャップのお菓子が楽しみ。2024/02/28