出版社内容情報
片時も眠らない梟(ふくろう)VS人並外れた嗅覚を持つ狗(いぬ)。古くは、忍者と盗賊として鎬(しのぎ)を削った両一族が、今再びグラウンドで激戦を繰り広げる!
内容説明
梟の里の襲撃事件から四年。大学生の史奈は、再び渦中の人となる。長栖兄妹とともに、全世界が熱狂する新競技「ハイパー・ウラマ」に出場するのだ。ドーピング可を謳う大会に生身で挑むと宣言した梟の一族を、執拗に潰しにかかる運営側。彼らの用意した切り札こそ、因縁のライバル・狗の一族だった。片時も眠らない梟vs.異様に鼻が利く狗、究極の忍者バトルの火蓋が切られる!シリーズ第3巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
83
ドーピング化の競技「ハイパー・ウラマ」開幕。梟の一族を代表する3人は、アテナ陸上部として出場。対戦相手は金で買われ、3人を潰しにかかる。梟の一族を狙う目的は何なのか?主催者側の影もまだはっきりしない。さらに「狗」の一族との激闘。能力の差はほとんどない。この両者が和解したら敵はいないだろう。「シラカミ」に対処すべく方向も見えてきたし、今後の展開も楽しみ。2024/06/08
がらくたどん
71
『梟の一族』続編その2。薬物使用に身体攻撃とどうみても危険で怪しい新競技「ハイパー・マウラ」に参加することとなった梟チーム。立ちはだかるのは「狗」男達。競技運営側も執拗な妨害から梟への害意は明らかだが真意が掴めない。なんだか蛇っぽい奴も出て来たぞ。そんな中、競技が始まり物語は一気に少年誌の超人的スポーツバトル漫画の雰囲気に。4キロものゴムボールをホイホイ蹴り上げ、6メートルのゴールめがけて宙を舞う。敵対から好敵手への定石もぬかりなくビックラポンだが筆巧者な作者なので気が付くと手に汗握って読んでしまう快作。2023/12/26
雅
65
ドーピングまでもが認められるハイパー・ウラマなる競技を通し、梟と狗の一族の在り方が問われている!?続きが気になる2024/02/10
aki☆
64
シリーズ第3弾。球技であり格闘技のようでありドーピング可の新競技『ハイパー・ウラマ』開幕編。「梟」VS「狗」VS運営委員会の攻防に終始するが、新競技設定にはちょっと疑問が。どれほどのマッチョでもプロのアスリートでも「梟」と「狗」の敵ではないのは分かりきっているし、直接対決でも両者の、特に狗の特異性が出ていなくてちょっと物足りなかった。やはりこれは奥殿の匂わせと伏線の巻?十條も狗も『シラカミ』も気になるので次巻に期待!2024/04/28
ひらちゃん
58
ハイパー・ウラマについては一応の決着が着いた。表紙の彼は狗の森山か。紆余曲折はあったものの好敵手には違いなかった。まだまだ油断は出来ない。散々邪魔をしてきた出水だったけど、更なる黒幕が影を潜めている予感。次回はその辺と、梟のルーツやシラカミの謎にも迫りそう。2024/02/11
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