出版社内容情報
『鉄腕アトム』『鉄人28号』『エイトマン』……過酷な制作環境の中で情熱を燃やし、テレビアニメ産業を創出した男たちの物語。
内容説明
90人が1年をかけて90分のアニメ映画を作っていたとき、20人ほどで毎週30分のテレビアニメを作ろうとしたマンガ家がいた。その無謀な挑戦は成功し、キャラクター商品が売れに売れ、多くの追随者を生んで一大産業になる。テレビ・出版界の野心に憑かれた人びとの熾烈で常軌を逸した行動は何を生んだのか。1963年の『鉄腕アトム』に始まるテレビアニメ黎明期を、手塚治虫を中心に描く歴史巨編。
目次
第1部 神話時代(手塚治虫が見たアニメ史―1945~1953年;テレビ時代到来―1954~1958年;最初の手塚アニメ『西遊記』―1959~1960年;「虫プロ」への道―1960~1961年)
第2部 建国期(『鉄腕アトム』革命前夜―1962年;トキワ荘再結集「スタジオ・ゼロ」―1963年;「TCJ」と若きSF作家たち―1963年;出遅れた「東映動画」―1963年;「ピープロ」参入、「東京ムービー」設立―1964年;“宇宙SFブーム”と「タツノコプロ」―1965年)
第3部 開拓時代(ライバルは“怪獣ブーム”―1966年;『オバQ』から『パーマン』へ―1967年;「009」の孤独な戦い―1968年;海外児童文学のアニメ化『ムーミン』―1968年;“スポ根”の熱狂―1973年)
第4部 過渡期(『ルパン三世』で始まる新時代―1971年;『マジンガーZ』と玩具ロボットの蜜月―1972年;“建国の英雄”の退場―1973年)
著者等紹介
中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、代表取締役編集長として雑誌『クラシックジャーナル』、音楽家や文学者の評伝や写真集の編集・出版を手がける(2014年まで)。その一方で作家としても活躍。クラシック音楽への造詣の深さはもとより、歌舞伎、映画、歌謡曲、漫画などにも精通。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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