集英社文庫<br> 白い土地―ルポ福島「帰還困難区域」とその周辺

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集英社文庫
白い土地―ルポ福島「帰還困難区域」とその周辺

  • 三浦 英之【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087445824
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「どうしても後世に伝えて欲しいことがあります」
原発事故の最前線で陣頭指揮を執った福島県浪江町の「闘う町長」は、死の直前、ある「秘密」を新聞記者に託した――。

娘を探し続ける父親、馬に青春をかける高校生、名門野球部を未来につなぐために立ち上がったOB、避難指示解除後たった一人で新聞配達を続ける青年、そして帰還困難区域で厳しい判断を迫られる町長たち……。
原発被災地の最前線で生き抜く人々と、住民が帰れない「白い土地」に通い続けたルポライターの物語。

●目次
序章 白い土地
第一章 夕凪の海
第二章 馬術部の青春
第三章 「アトム打線」と呼ばれて
第四章 鈴木新聞舗の冬
第五章 ある町長の死 1
第六章 ある町長の死 2
第七章 ある町長の死 3
第八章 満州移民の村
第九章 フレコンバッグと風評被害
第一〇章 新しい町
第一一章 聖火ランナー
終章 一〇〇〇年先の未来
解説 渡辺一枝

●著者プロフィール
三浦英之(みうら・ひでゆき)
1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞、『南三陸日記』で第25回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『太陽の子 ―日本がアフリカに置き去りにした秘密―』で第22回新潮ドキュメント賞を受賞。福島県南相馬市在住。

内容説明

東日本大震災で水素爆発した福島第一原発から約10キロ。朝日新聞福島総局に配属された著者は、避難指示が一部で解除されたばかりの福島県浪江町で、新聞配達をしながら現地の人びとの生活を描き出そうと取材に乗り出す。ある日、末期ガンの宣告を受けた浪江町長から“最期のメッセージ”を記録して欲しいと託され…。開高健賞受賞記者が原発被災地に3年半住み込んで記した震災ルポルタージュ。第2回ジャーナリズムXアワード(Y賞)受賞。第8回城山三郎賞最終候補作品。

目次

序章 白い土地
第1章 夕凪の海
第2章 馬術部の青春
第3章 「アトム打線」と呼ばれて
第4章 鈴木新聞舗の冬
第5章 ある町長の死1
第6章 ある町長の死2
第7章 ある町長の死3
第8章 満州移民の村
第9章 フレコンバッグと風評被害
第10章 新しい町
第11章 聖火ランナー
終章 一〇〇〇年先の未来

著者等紹介

三浦英之[ミウラヒデユキ]
1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞、『南三陸日記』で第25回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密』で第10回山本美香記念国際ジャーナリスト賞と第22回新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たまきら

32
2020年初版、先日圧倒された「太陽の子」著者によるウェブイミダス連載などをまとめた本の文庫版です。解説は渡辺一枝さん。たまたま政治や現代社会への怒りに満ちた「無法の世界」と同時期に読みすすめたため、私の脳内で不思議なコラボが起こりました。シンクロニシティにはもう驚きません。私たちはみんなわかっていて、怒っていて、どこかあきらめながら愛する人たちだけのためにその日暮らしをしている。日本だけじゃないんじゃないかな。私たちは今多くのものを奪われているけれど、思考の場だけは持ち続けたいなあ…。2024/01/31

みなみ

7
「五色の虹」を読んだことがあり、こちらも読んでみた。浪江町で新聞配達、癌になった町長の口述筆記、中間貯蔵施設の取材、台風による汚染土の流出。満州から帰ってきて福島に根付いたのに原発事故が起きて住めなくなる。東京五輪を復興五輪と称したいために福島の現実は伝えられない。東京に住んでいる身としてはなんとも言えない。2025/03/23

シュークリーム・ヤンキー

3
安定の三浦記者。筆者自ら被災地で暮らし、地元社会の中に入り込んで書かれた内容だけに、重層的で濃密。(まずその行動力と人間力が凄すぎる…。)夢中になって読んだ。 国や東京目線での「福島復興」が、如何に現地目線からズレたハリボテのものなのか思い知らされ、ただただ衝撃を受けた。また同時に感じたのは、「加害者」「被害者」に二分できない、地元社会の複雑性だ。原発を熱心に誘致し、原発事故直後は町民の命と生活のために、国や東電と必死に闘った浪江町長の話は心に残った。2025/01/01

カノープス

2
力のあるノンフィクションを連発する著者による福島定点観測。そこに暮らす人々のルポ。被災地の町長の無念に迫った三章が一応の読みどころとなるか。個人的に読後の印象として残るのは、主役となるべき福島の民ではなく、東電や政府関係者の不誠実な態度である。彼らと三浦のやり取りにはやるせなさを感じざるを得ない。それぞれの立場があるのだろう。だからこそ言えない事ばかりなのだろう。それが哀しい。2023/11/11

たいたいぶん

0
三浦氏の著作は初。朝日新聞記者ということで、この政府を追及し、住民たちの姿、後悔を鮮明に記しているところは朝日新聞記者らしさを感じた。 新聞配達を手伝い、そこで生の声を聞こうとした彼のその胆力に驚く。さすがルポライターと言えり、だからこそここまで様々な声が伝わる本ができたのだろう。 個人的に思ったのは国や東電の不誠実な態度。特に水素施設の土地をめぐる話や、復興五輪の偽善さ、そして馬場町長の口述筆記を見て思うことも多くある。 福島は他人事のように見聞するが、自分事として考えなければならないことだ。2025/03/31

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