出版社内容情報
半人前吸血鬼のアルに、深夜ドラマの出演オファーが! だが、その撮影現場で殺人事件が起きて……。大人気シリーズ第2弾!
内容説明
エンバーマーとして働く暁の厳しい指導(?)の下、日本で暮らすためあれこれ頑張るアル。モデルの仕事をアルバイト先で頼まれると、猛反対する暁に内緒で引き受けてしまう。さらには深夜ドラマの吸血鬼役に大抜擢!怒り狂う暁を尻目に、よんどころない事情で出演が決定する。だが、撮影現場で殺人事件が起き…。昼間は蝙蝠、夜だけ人間。半人前吸血鬼アルの奮闘記第2弾!(恋も進展中?)
著者等紹介
木原音瀬[コノハラナリセ]
高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。『箱の中』『美しいこと』をはじめとするボーイズラブ作品を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
50
シリーズ2作目。前作のミステリ色が消えて俳優デビューした今作でメインは撮影に代わる。好みではないなとページをめくる手が進まなかった前半。それを面白くしたのはBL色。とはいっても軽〜くてこれは好き…。コウモリになった時のアルは可愛いし、同居の暁のキャラクターが謎すぎる。エンバーマーの仕事について丁寧に書かれているので、この仕事についてもわかってきた。さて3作目を心待ち。2023/10/13
那義乱丸
12
旧版既読。3巻出るから慌てて読了w 吸血鬼だから大丈夫とわかっててもあまりに重症なので痛々し過ぎる。痛みはそのままなんだものね。書き下ろし、楽しかった。パートさん(苗字が嫌w)の心理にとても共感なので読んでてずっと口元が綻んでた。うんうん、応援したくなるよね〜。2023/11/16
葵上
10
2冊目も勢いに任せて読了。 アルがコウモリのときのスリスリが可愛いと思えてきた。ストーリーは無理のないあっさり味でそれもいい。 やはり設定が絶妙。吸血鬼がエンバーミングの廃液で食事する。情報を知ってるのが2人いる。っていうのがバランスいい。晩めしやと同じ構造。続き読みたいなー。2023/10/09
なな
8
笑いのツボにハマるシーン多。何度も吹き出す。書き下ろしSSも笑た。衣食住に不安が無くなったから、未来のことが不安になるアル。いつか一人になるから今いる人を大切にしたいアル。ヒトはどうせいつか離れていってしまうものだから、一人でいたい暁。P212-215たまらない。どちらも痛い目に遭うのがお約束にはならないでほしいけど……これからも痛い目にあうのは分かっている。アルが痛い目に遭うと暁は辛いんだってことをちゃんと身に沁みてわかってほしい 木原音瀬91-7冊目2024/04/29
羽田
5
永遠に生きる(かもしれない)アルにとって、今がすべてなんだよな。思ったことをたどたどしくも言葉にできるアルは偉いよ。だって今言わないと、暁はいなくなってしまうかもしれないものね。寿命差ものって短命種のほうがせっぱつまることが多いけど、これは長命種のがせっぱつまってる。暁の他者との距離感や恋愛観の所以についてちょっと明らかになるんだけど、詳細は以下次号。アルが毎巻、通常なら即死レベルのケガしてて、治ると分かっていても痛々しい2024/03/21