出版社内容情報
昼間は蝙蝠、夜だけ人間という中途半端な吸血鬼のアルは、ある日うっかりアメリカから日本へ!? 大人気シリーズ、待望の文庫化!
内容説明
昼間は蝙蝠、夜だけ人間。牙がないから血も吸えない。そんな中途半端な吸血鬼アルは、アメリカで孤独に暮らしていた。が、お腹を空かせて迷い込んだ食肉倉庫で、うっかり冷凍蝙蝠にされてしまう。目が覚めるとそこは…日本!?真っ裸で警察に捕まったアルは、謎の男・暁に(散々文句を言われつつも)助けられ、一緒に暮らすことになるけれど―。事件に恋に大忙し!半人前吸血鬼アルの奮闘記。
著者等紹介
木原音瀬[コノハラナリセ]
高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。『箱の中』『美しいこと』をはじめとするボーイズラブ作品を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
48
シリーズ1作目、2006年作品に加筆・修正、プラスして書き下ろし「こうもりと噂話」収録。頭で考えずこの設定を楽しむのが一番。昼間はコウモリで夜は人間、さらに中途半端な吸血鬼の主人公アル。おまけに冷凍されてアメリカから日本に到着してしまう。言葉は通じない、人間に変身するたびに裸。仲間として登場するのは独身男性が2人、刑事とエンバーマー。これはもう木原さん作品の絶妙さ。キャラクターはタイトルどおりに愉快、会話のユニークさにプラスしてグロさとちょこっとエロさ。楽しい〜。2023/10/12
那義乱丸
13
ホリーノベルズ版既読。続きを読みたいとずっと思い続けてたお気に入りシリーズなれど5巻が出て以降待つこと10年以上が過ぎ、なんと集英社から文庫化された!ってことで嬉しく舞い上がりながら読んだ。アル、かわいいよ、アル!このシリーズ読んで蝙蝠を飼いたくなったことを思い出す。いや、現実の蝙蝠は狂犬病持ってるし怖いんだけどもねw 書き下ろしも嬉しい。こそっと蝙蝠柄の靴下履く暁もかわいいよ。下村富美さんのカバーイラストと挿絵もノベルズ版と同じで感激!口絵がモノクロなのは少し寂しいけど。2023/07/26
葵上
10
私は好きな物語。ちょっと描写が残酷で、受け付けられない人がいるかも、とは思うけれど、設定とキャラがいい。ストーリーは深くはない。冷凍されて輸入されてくる吸血鬼という出だしで心わしづかみ。けなげなアルととツンデレなあきら。宝石商リチャードに似た二人の関係はいい。2023/10/09
かやは
9
2006年出たBL本の再出版。過去の作品が著者の現代の活躍によって再び出版されるのはありがたい。アルの設定が、有無を言わさず誰かに頼らないと生きられないという部分が秀逸だな、と思った。少し我儘に思えるけど、選択肢がないことはとても哀れだ。本番は次の巻からかな。「頭をペホンと叩かれる」。良い擬音語です。2023/12/21
ぐっちー
8
輸入貨物に紛れてやってきた吸血鬼。住むところも仕事もなく途方に暮れる蝙蝠型の彼はまるでチェブラーシカ。愉快な仲間たちとこれから何が起こるのか続きに期待。2024/08/15
-
- 和書
- 螺旋 - 橘皆無原画集