集英社文庫<br> 怖い患者

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集英社文庫
怖い患者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087445466
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「我ながら毒気の強い作品ばかりで、あきれます」と、書いた本人もため息。
現役医師の作家・久坂部羊が描く、強烈にブラックな短編集!

区役所に勤務する愛子は、同僚女子の陰口を聞いたことがきっかけで、たびたび「発作」を起こすようになる。この世の終わりに直面したような、とてつもない恐怖に襲われるのだ。心療内科で受けた「パニック障害」という診断に納得できず、いくつもの病院を渡り歩くが……(「天罰あげる」)
介護施設を併設する高齢者向けのクリニックには、毎日多くのお年寄りが集まってくる。脳梗塞で麻痺のある人、100歳近い超高齢者、150kg近い体重で車椅子生活を送る人……さまざまな症状の利用者みなに快適に過ごしてほしいと施設長は願うが、老人たちにはもめごとが絶えず……(「老人の園」)

毒気に満ちた患者の怖さと最悪のどんでん返しが炸裂する、全5編。

【著者略歴】
1955年大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒業。外務省の医務官として9年間海外で勤務した後、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事。2003年『廃用身』で作家デビュー。以後、現代の医療に問題提起する刺激的な作品を次々に発表。14年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞、15年『移植屋さん』で第8回上方落語台本優秀賞を受賞。著書に『破裂』『無痛』『神の手』『第五番』『嗤う名医』『芥川症』『虚栄』『老乱』『テロリストの処方』『院長選挙』『老父よ、帰れ』などの小説、『人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期』などの新書やエッセイがある。

内容説明

病に見舞われた患者たちは皆、しおらしく治療に耐え、頭を下げる―なんてことはありません。パニック障害と診断されるも納得できず、いくつもの病院を渡り歩く女性(「天罰あげる」)。日々の鬱憤から、他の利用者に罵詈雑言を浴びせるデイサービスの老人たち(「老人の園」)。猜疑心、被害妄想、承認欲求…に付ける薬はあるのでしょうか。現役医師が贈る強烈にブラックな短編集。全5編収録。

著者等紹介

久坂部羊[クサカベヨウ]
1955年、大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒業。サウジアラビアなどの在外公館で医務官として勤務したあと帰国。2003年『廃用身』でデビュー。14年『悪医』で第3回日本医療小説大賞、15年『移植屋さん』で第8回上方落語台本優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ノンケ女医長

41
目を覆ったり耳を塞ぎたくなるような、おどろおどろしい医療行為の描写の連続ではない。人格が崩壊しきった、劣悪な医師も出て来ない。著者の数ある小説の中では相当に読みやすい作品と思われる。患者の視点に立っているので、当事者になった場合にどう立ち回るべきなのかを考えるきっかけを与えてくれた。どんなに急な受診であったとしても、いつ、どこで、どんな医療行為を受けたのかを、自分自身が正確に記録していないと、予期しない災禍に遭遇してしまう、という誰も教えてくれない厳然たる事実を、著者は今作でも教えてくれている。2023/09/29

バイクやろうpart2

38
久坂部羊さん作品六作目です。タイトルからして怖そうでしたが、中身は、もっと怖くリアルでした。あまりにリアルさがあり過ぎ、胸が痛む感覚になりました。解説の医者から観た『患者ガチャ』、さらには患者から観た『医者ガチャ』なる言葉も重く感じました。双方がリスペクトし会える社会を期待するばかりです。2024/03/11

Karl Heintz Schneider

37
「厳しい説明をするのは、我々の防衛手段だよ。余命を短めに言って、それ以上生きても文句は言われないが、長めに言って早く死なれると訴えられるケースもある。」「たいていの患者さんは嫌な感じです。病気を過度に不安がり、心配し、あれこれ煩わしいことを求めます。わがままで、小心で、そのくせ厚かましい。どの医師も患者さんの愚痴や悪口を散々言っています。」え~っ!こんなこと書いちゃっていいの?現役の医師として、差し障りあるのでは・・・でも逆に嘘がなくリアルな医師の姿だと思えた。久坂部さんは初読みだが、とても興味深かった。2023/10/05

空猫

36
「○ガチャ」という言葉がある。商売っ気だけ、3秒診察といったヒドイ医者は居る。そして厄介な患者もやはり居る。現役医師がそんな闇を描いた短篇集。心身症は自身で作った病気か『天罰をあげる』。何もかも恵まれて尊大になるよりはマシだが『蜜の味』。狂っているのは他人か自分か『ご主人さまへ』。要介護老人だからと言って舐めたらいけない『老人の園』。思い込みが病気を作り、素人判断が悪化させる『注目の的』。サラリと読めるが中々にブラックだった。2023/12/15

あゆみらい

20
医師でもある久坂部羊氏の短編作品です。最後の「注目の的」が、現在の新型コロナワクチンに重ねられて興味深かった。確かに治験なら本人に言わずに本物のワクチンを打った人と、ただの生食を打った人がいて、そこで効果に差があるかを検証するはずだし、副反応の割合もそこで比べないと意味がない。主人公がまさに副反応な症状が出ているけれど実は違う薬であった瞬間に衝撃を受けた。老人ホームの話も怖かった。2023/10/02

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