集英社文庫<br> 類

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集英社文庫

  • 朝井 まかて【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 608p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087445442
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第34回柴田錬三郎賞受賞作】
明治44年、文豪・森鴎外の末子として誕生した類。優しい父と美しい母志げ、姉の茉莉、杏奴と千駄木の大きな屋敷で何不自由なく暮らしていた。大正11年に父が亡くなり、生活は一変。大きな喪失を抱えながら、自らの道を模索する類は、杏奴とともに画業を志しパリへ遊学。帰国後に母を看取り、やがて、画家・安宅安五郎の娘と結婚。明るい未来が開けるはずが、戦争によって財産が失われ困窮していく――。
昭和26年、心機一転を図り東京・千駄木で書店を開業。忙しない日々のなか、身を削り挑んだ文筆の道で才能を認められていくが……。
明治、大正、昭和、平成。時代の荒波に大きく揺さぶられながら、自らの生と格闘し続けた生涯が鮮やかによみがえる圧巻の長編小説。
文庫版には、二〇二三年一月二十一日、森鷗外記念館(島根県津和野町)の鷗外生誕記念講演会で著者がおこなった講演の内容を書き起こした「鷗外夫人の恋」を収録。

【著者略歴】
朝井まかて
1959年大阪府生まれ。2008年小説現代長編新人賞奨励賞を受賞して作家デビュー。2013年に発表した『恋歌』で本屋が選ぶ時代小説大賞を、2014年に直木賞を受賞。ほか、同年『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞、2015年『すかたん』で大阪ほんま本大賞、2016年『眩』で中山義秀文学賞、2017年『福袋』で舟橋聖一文学賞、2018年『雲上雲下』で中央公論文芸賞、『悪玉伝』で司馬遼太郎賞、2019年に大阪文化賞、2020年に『グッドバイ』で親鸞賞、2021年に『類』で芸術選奨、柴田錬三郎賞を受賞。近著に『落花狼藉』『輪舞曲』などがある。

内容説明

明治の終わり、森〓外の末子として生まれた類。愛情豊かな父と美しい母、ふたりの姉と、何不自由なく華やかに暮らした少年期。父の死という喪失を抱えながら画家を志し、パリへ遊学した青年期。戦後の困窮から心機一転、書店を開業。やがて文筆家の道へ。文豪の子という宿命を背負い、何者かであろう懸命に生きた彼の、切なくも愛すべき生涯を描いた大作。著者による講演「〓外夫人の恋」も載録。

著者等紹介

朝井まかて[アサイマカテ]
1959年大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年、第3回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し単行本『実さえ花さえ』(のち文庫『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』)でデビュー。14年『恋歌』で第150回直木賞、『阿蘭陀西鶴』で第31回織田作之助賞、16年『眩(くらら)』で第22回中山義秀文学賞、17年『福袋』で第11回舟橋聖一文学賞、18年『雲上雲下』で第13回中央公論文芸賞、『悪玉伝』で第22回司馬遼太郎賞、同年、大阪文化賞を受賞。20年『グッドバイ』で第11回親鸞賞、21年『類』で第71回芸術選奨文部科学大臣賞、第34回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のり

73
「森鴎外」の末子として育った「類」。何不自由なく生きてきたが、「鴎外」の死、そして戦争を経て状況が一変した。それでもなお、一般家庭とは比べ物にならない生活基準だった。根っからのボンボン体質が抜けずにその場しのぎ。画家を志したが挫折。そして分筆の世界へと…師に恵まれ評価も得たが、今度は二人の姉との溝が深まる。分筆で父・姉と同じ場で生きるには、あまりにも覇気が足らない。偉大な家族を持つと大変だ。妻の「美穂」は良く耐え抜いたと思う。2023/12/07

mayumi

24
森鷗外の末子・類を描いた作品。鷗外の4人の子供達。前妻の子の長男・於菟、長女・茉莉、次女・杏奴、末子・類。兄妹それぞれの違いが出て面白い。後妻の志げに目の敵にされながらも、父の死後は妹弟の財産を守った誠実な於菟、お嬢様気質が抜けず、嫁ぎ先でうまくいかず、離縁されてしまう茉莉、しっかり者で努力家の杏奴、そして何をやってもうまく行かない類。鷗外は子供達を深く愛した。それは子供達に幸せな記憶をもたらした。でも「鷗外の子」であるプレッシャーも子供達は背負わなくてはならなかった。そんな森類の紆余曲折の生涯だった。2023/10/09

イシカミハサミ

23
森類。 森林太郎(鴎外)家はキラキラネーム、 というのはまずまず有名な話。 平成になるまで存命だったとは知らなかった。 「あなたのような方が生きていける世の中ではなくなったんですよ」 自分に言われたかのような言葉だった。 戦争、戦火がもたらしたものというのは 有形の物よりも無形の物の方が大きいのかもしれない。2024/04/25

マダムぷるる

19
森鴎外の末子、類の生涯を描いた小説。類の生涯でありながら、鴎外の偉大さ、パッパとしての姿を伝え、森家の家族のこと、大正から平成までの日本の様子、など読み応え十分。鴎外が大変な子煩悩であったことは小堀杏奴の著書で知っていたのだが、志げさんのことや於菟さんとの関係などは初めてで、興味深く読んだ。志げさん没後、姉二人とあるきながら交わす会話が妙に心に残っている。類さん、多感な時期に偉大な父をなくし家族に、時代に翻弄されながらしっかり者の奥様とお子様たちと過ごした日々だったのね。じっくり堪能した。2023/10/16

たけはる

15
前から気になっていたのが文庫になったのを発見したので。いや~こういうノーブルなお貴族様の生活って好きです。フラフラ定まらない類の柔弱さにはときおりイラッとしつつ、しかし彼には彼なりの悩みや苦しみがあるさまを見ているといつしか応援してしまう。なんだかんだ家族に恵まれた良いラストに思いました。しかし森鴎外の子ども溺愛ぶりやお母さんの苛烈さ、茉莉さんのぶっ飛び具合は強烈でした。見てる分にはいいけど身内だと大変そう。2023/08/29

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