集英社文庫<br> 背高泡立草

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集英社文庫
背高泡立草

  • 古川 真人【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087444964
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第162回 芥川賞受賞作】

長崎の島にある<家>と<人>の時空を超えた壮大なドラマ

「別に良いやん、草が生えてたって。誰も使わんっちゃけん」大村奈美は、不機嫌だった。何故空き家である母の実家の納屋の草刈りをするために、これから長崎の島に行かなければならないのか。だが、彼女は道中で家族からある話を聞かされて考えを改める。それは、<家>と<島>にまつわる時代を超えた壮大な物語だった――。第162回芥川龍之介賞受賞作。書き下ろし短編「即日帰郷」も収録。

【著者略歴】
古川真人(ふるかわ・まこと)
1988年福岡県生まれ。國學院大學文学部中退。2016年「縫わんばならん」で第48回新潮新人賞を受賞し、デビュー。同作で第156回芥川龍之介賞候補に。17年、『四時過ぎの船』で第157回芥川龍之介賞候補、第31回三島由紀夫賞候補、19年、『ラッコの家』で第161回芥川龍之介賞候補。20年、『背高泡立草』で第162回芥川龍之介賞受賞。

内容説明

「別に良いやん、草が生えてたって。誰も使わんっちゃけん」大村奈美は、不機嫌だった。何故空き家である母の実家の納屋の草刈りをするために、これから長崎の島に行かなければならないのか。だが、彼女は道中で家族からある話を聞かされて考えを改める。それは、“家”と“島”にまつわる時代を超えた壮大な物語だった―。第162回芥川龍之介賞受賞作。書き下ろし短編「即日帰郷」も収録。

著者等紹介

古川真人[フルカワマコト]
1988年福岡県生まれ。國學院大學文学部中退。2016年「縫わんばならん」で第48回新潮新人賞を受賞し、デビュー。同作で第156回芥川龍之介賞候補に。17年、『四時過ぎの船』で第157回芥川龍之介賞候補、第31回三島由紀夫賞候補、19年、『ラッコの家』で第161回芥川龍之介賞候補。20年、『背高泡立草』で第162回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みき

15
古い納屋の草刈りに行く話。人生とはこういうものなのかもと思わされた。物体や行動は、以前には何かの意味があったかもしれないけれど、長い間繰り返されたり、そこに置かれたままになっている間に、意味は重要でなくなり継続的というだけになっていく。意味に固執する必要はあまりないかもしれない。2023/07/19

柊よつか

13
芥川賞受賞の表題作と、書き下ろしの短編。行間や読後感と対話した一冊。九州の離島に三世帯の親族が集まり、古びた納屋の草刈りをし、本土へ帰るまでの数日間。序盤は、何を読んでいるのだろうと戸惑ったが、他所の家族だから当然かと腑に落ちる。この草刈りを軸に、古い家と交差した人々の話が描かれる。満州行きの家族、難破船の男、刃刺の寡黙な青年、カヌーの少年。脈々と受け継ぐのではなく、もっと漠然と、でも確かに時間と人の波間に浮かぶもの。置き忘れられたのではない、だって来年も草を刈るのだから。そんな安堵で本を閉じた。2023/08/14

あ げ こ

13
家族のしゃべる言葉に足を絡めとられてしまう。饒舌で、デコボコとしていて、ゴツゴツとしていて、飾り立てたものでも、滑らかなものでもなくて、足は必ず、絶えず繁茂し続ける家族の言葉によって絡めとられてしまい、無関係のまま素通りすることが出来なくなる。あまりにも家というものなのだ、絡め取られた内にて濃密に感じるそれは。形であるとか制度であるとかとは異なるものとしての家そのものを生きているかのようなのだ。その時間、挿話さえ含め。言葉を聞くこと、素通りするのではなく、無関係のままそうするのではなく。生きるようにして。2023/04/23

ひでお

9
九州の島の納屋の草刈りに行く現代のお話に、その島の家にまつわる過去から現在への物語が緩やかにつながる作品。長い歴史のなかで、人や家族は違ってもこの島で人のつながりがあって、それこそ刈っても刈っても生えてくるセイタカアワダチソウのように、人間のもつしぶとさと強さの秘密を垣間見たような気持ちになります。九州言葉で語られる会話がまたそれを補強しているようでした。2024/01/18

陽ちゃん

8
芥川賞受賞作。母に言われて母の実家の島へ納屋(無人)の草刈りに駆り出された奈美の目線を軸に、間に島にまつわる過去の出来事が挟まれていて、正直、分かりにくかったです(^_^;)2023/10/10

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