出版社内容情報
愛情たっぷりの優しいかつ丼。もちもち、幸せの米粉パン……。食べることの本当の喜びを教えてくれる、史上最高のごはん小説!
内容説明
ダイニングカフェの新規開店に向け、看板メニューのカレー開発に励む璃空。一方で、妻の杏南はワンオペ育児で疲弊していて…(「スパイスの沼」)。若きパン職人・照星は、小麦アレルギーでパンを食べられない子供と出会う。それなら小麦不使用の超絶うまい米粉パンを俺が作る!と決意するが…(「ハッピバースデー・トゥー・ユー」)。食べることの本当の幸せを教えてくれる、最高のごはん小説!
著者等紹介
行成薫[ユキナリカオル]
1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。21年『本日のメニューは。』で第2回宮崎本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっちゃん
93
解説で気づいたけど続編だったのかと思い出した。「とんでもないパワー系変質者」と言われた彼を筆頭に魅力的なオトコが多くて楽しい。実里ちゃんと同じく食にこだわらないおじさんとしては、もっと作り手の気持ちを考えて食べなければと反省。しかしお腹の空く小説だ。2023/12/06
H!deking
93
お待ちかねの薫先生の新作は連作短編ですね。いやー実に素晴らしいです。料理の描写が素敵すぎてめちゃくちゃ腹が減ります。とんかつ、カレー、ラーメン、パン。個人的に好きなのばっかりでヤバいです笑 相変わらず薫先生は会話のテンポ感とか良いですね。軽い感じと思わせつつ毎回ラストはちゃんとホロッとさせます。さー今日は何食べよー!2023/03/15
ジュール リブレ
84
2022年大晦日、今年最後の一冊は美味しそう、温かそうな一冊。かつ丼、カレー、ラーメン、パン。とっても大衆的なメニューばかりだけれど、それぞれのお店に関わる人たちのつながりの温かいこと。美味しそうなこと。ほっこりできる一冊でした。2022/12/31
佐島楓
84
『本日のメニューは。』の続編。といっても緩いつながりなのでこの一冊からでも楽しめる。コロナ禍で四苦八苦している飲食店へのエールのような作品だった。プロでもそうでなくても、本来料理とは相手の健康や喜ぶ顔を思いながら作るものだなと感じられる。2022/12/25
アッシュ姉
82
「本日のメニューは。」に続き、最高のごはん小説!食べる人に喜んでもらいたい一心で工夫を重ねて作られた料理の数々に至福のため息。美味しかった!ごちそうさまでしたと思わず手を合わせたくなる良き本でした。ラーメン、かつ丼、カレー、パンなど、普段よく食べるものばかりなのもいい。第三弾はあるかな。期待しています!2023/03/24