集英社文庫<br> キッドの運命

個数:
電子版価格
¥550
  • 電子版あり

集英社文庫
キッドの運命

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月22日 05時42分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087444414
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報


すぐそこにある未来は、こんな奇妙なものかもしれない。

廃墟化した高層マンションの老人が消えるわけ。汎用型AIが人を超えた時に起こる異変。
アグリビジネスから逃れた種の行き先――。
『小さいおうち』『長いお別れ』の著者が贈る、初の近未来小説。

とつぜんあの女があらわれた日は、雷鳴が鳴り響き、雹がばらばら降った日だった。しかも、あろうことか彼女は海からやってきたのだ。ドーニを一人で操縦して――「キッドの運命」

十四歳のミラは、東洋人の祖母が暮らす田舎で夏休みを過ごす。おばあさんばかりがいるその集落には、ある秘密があって――「種の名前」

人工多能性幹細胞から作った子宮? ぼくは、寝起きの顔をぶん殴られたような衝撃を受けた――「赤ちゃん泥棒」 他、全6編。

【著者プロフィール】
中島京子(なかじま・きょうこ)
1964年東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務ののち、フリーライターに。米国滞在を経て、2003年『FUTON』で小説家としてデビューする。10年、『小さいおうち』で第143回直木三十五賞受賞、14年『妻が椎茸だったころ』で第42回泉鏡花文学賞を受賞。15年、『かたづの!』で第3回河合隼雄物語賞、第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞、第28回柴田錬三郎賞の三冠を達成し、同年『長いお別れ』で第10回中央公論文芸賞、第5回日本医療小説大賞を受賞。

内容説明

廃墟化し、取り残された高齢者が暮らす高層マンションを管理することになったレナ。そこには、忽然と人がいなくなるという都市伝説があるらしく…(「ふたたび自然に戻るとき」)。もう、二度と自分の子供を奪われたくない―勝手に中絶した元妻に怒った「ぼく」は、人工子宮を移植して妊娠するが…(「赤ちゃん泥棒」)。こんな奇妙な“明日”がすぐそこに?現代を照射する、著者初の近未来小説!

著者等紹介

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務ののち、フリーライターに。米国滞在を経て、2003年『FUTON』で小説家としてデビューする。10年『小さいおうち』で第143回直木三十五賞を、14年『妻が椎茸だったころ』で第42回泉鏡花文学賞を受賞。15年『かたづの!』で第3回河合隼雄物語賞、第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞、第28回柴田錬三郎賞の三冠を達成し、同年『長いお別れ』で第10回中央公論文芸賞、16年第5回日本医療小説大賞を受賞。20年『夢見る帝国図書館』で第30回紫式部文学賞を、22年『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で第72回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を、同年『やさしい猫』で第56回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

相田うえお

94
★★★☆☆22106【キッドの運命 (中島 京子さん)】星新一さんや三崎亜記さん系(SF)短編集①絶滅種のDNAから復活再生?②廃墟マンションの管理話と思いきや、奥の深い話③人工知能が人の手に余るものとなれば、その技術追求を禁止,放棄することもあるかも④未来では野菜を育てるのも大変だ〜⑤未来の子作りは色々な方法がある⑥人類が生きているだけで地球にとって迷惑な存在だっていうの、たしかにねぇ〜。◯解説がオススメ!とても興味深いことが書かれていて考えさせられました。人類、このままこんなことをやってていいのか!2022/11/14

エドワード

46
以前読んだ「カゲロボ」にしろ本作にしろ、最近、未来はディストピアとして描かれる。1970年の大阪万博の頃とは大違いだ。確かにあの頃はエアコンのある家はなく、扇風機だけの夏は暑かったけど、熱帯夜も残暑もなかった。ビデオがないから、テレビ番組は一生懸命見た。一事が万事その調子で、インターネットにしろ携帯電話にしろ、文明が進めば負の側面が必ず現れる。遺伝子から再生する人類、タワーマンション、人工子宮、そんなもの発明するなよ~日本語がラテン語化し、世界人口を調節する食べ物が発明される「チョイス」が一番怖いね。2022/11/25

tenori

44
近未来の日本とアジアを描いたなかなかにシュールな6篇の短編。日本は二度の津波と原発事故によって国土の半分を喪い事実上消滅した。『ふたたび自然に戻るとき』では高齢者だけが暮らす首都域のタワーマンションが再自然化し、カラスとコミュニケートした居住者が鳥葬を依頼するに至る経緯が人間(遠隔で建物の管理をしている)とカラスとの双方の視点から語られる。『赤ちゃん泥棒』での生殖と人工子宮の発想は川上未映子さんや村田沙耶香さんほどの衝撃はないものの、社会に対する疑念や危機的意識としては似たような匂いを感じた。2024/03/31

ざるこ

40
近未来を描いた6篇。今まで読んだ著者作品で一番好きかも。震災や原発事故後というリアルを置いてもシリアスになりすぎないのがいい。介護、ヒキコモリ、安楽死。今抱える問題を過去の出来事として皮肉たっぷりに描いてるようだけど今に訴えたいんだろう。個性的な人物と独特のユーモアで楽しく読めるのは貴重。人工子宮移植を受ける妊婦ならぬ妊夫「赤ちゃん泥棒」想像キツイ!ゆっくり不具合なく健康を失って死ぬサプリ「チョイス」いつか寿命を管理される時代が来るのかな。自分の葬り方を自分で選んだ「ふたたび自然に戻る時」はじーんとくる。2023/01/17

じーにあす

27
6つの短編集。近未来を描きながらも現在の問題などが過去として語られたりしている。便利な世の中になった、科学は進歩した、それで人は幸福になったのか。解説に「もういいよ、これ以上進歩しなくって、と毎日のように思っているのだが、あんまり言えない」とあったが、全く同感なのよね。でも、労働しない世界っていいなぁと思った。人口増加が危険だって考え方も同感。ディストピアではないのだけど、どこか崩れた不穏な未来。有り得る未来。便利になって失う物もあるんだろうけど、それは今現在生きている人も同じなんだろうね。2023/12/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20290422
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品