出版社内容情報
16歳の夏、剣道に打ち込む小林勇の新たなる決意とは……? 芥川賞受賞作である『九月の空』に続く青春小説。
内容説明
多摩川の風を受け、進路も定まらないまま、剣道にだけ打ち込む小林勇は16歳の夏を迎えていた。京都、金沢への旅で出会った女性たち、そして東京のガールフレンド…それぞれの瞳が発する、今までは知らなかった陰影の濃い力を、正面から受けとめようと心に決めるのだった。第79回芥川賞受賞作である傑作『九月の空』に続く、小林勇の新たなる出発をおおらかな筆致で描いた青春小説。
著者等紹介
高橋三千綱[タカハシミチツナ]
1948年1月大阪府生まれ。サンフランシスコ州立大学、早稲田大学中退。74年「退屈しのぎ」で第17回群像新人賞、78年「九月の空」で第79回芥川賞を受賞。青春小説や時代小説、またゴルフに関する著作も多数ある。2021年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
海燕
20
芥川賞「9月の空」から15年後に書かれた続編。それも35年ほど前で、昭和の空気が随所に感じられるが、もう戻り得ない自分の高校時代と重ね合わせてしまうこともあり、何とも懐かしい瑞々しさ。著者も鬼籍に入り、今やもうこんな小説は読めないだろうという寂寥を感じる。剣道に打ち込む主人公の姿に清新さを感じた前作に比べ、本作では異性との関わりが度々描かれる。女性に対する想いや態度の描き方が昭和的。携帯電話やSNSが存在しない時代ゆえのコミュニケーションもまた昭和。今の高校生には受けないだろうが、私はこういう作品は好み。2026/03/29
高木
1
高橋三千綱さんはの上手さは、最後に必ず余韻が残ること。これほど青春小説の似合う作家はいない。忘れ去られるとした残念だ。主人公の小林勇は昭和の男。特に姉が恋人と家出した時の心の描写はまさしく。名前は同級生から借りたそうだが、性格や考え方は作者ゆずりなのだろう。う~ん青春って密。2023/01/19
triple_port
1
九月の空を読んだのは30年以上前の高校時代。剣道には全く縁のない高校生だったけど、同年代の主人公の活躍を眺めている印象が残ってた。令和になってから、何となく自分の高校生の頃を思い出し、そして鼻の辺りに当時の空気がまとわりついた読後。2022/12/11
岬
0
☆☆☆ 「9月の空」に比べてかなりエンターテイメント増量。読みやすかったです。「9月の空」は映画化されたけど、こっちの方が映画向きかも。2024/12/30
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