出版社内容情報
男の友情に心打たれる話から、長年の悩みが氷解する話まで。相談事を独特の視点と話術で解決に導く信吾と波乃夫婦の面目躍如の全4話。
内容説明
死期が近い人の姿が透けて見える女性。ヒモ暮らしからの脱却をはかる将棋会所の常連。人違いの刃傷沙汰で、実は刺されるはずだった男…。今日も信吾と波乃のもとに、驚くべき相談事が舞い込みます。時に鮮やかに、たいていは話すうちにいつの間にか、事態は好転。物事を悪いほうへ考えがちなあなた、相談客よろしく、ぜひこの夫婦の不思議な魅力に触れてみてください。痛快、爽快、青春時代小説。
著者等紹介
野口卓[ノグチタク]
1944年徳島県生まれ。立命館大学文学部中退。93年、一人芝居「風の民」で第三回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onasu
13
初話は異能を有する者の話しであれば、同様の者(異能は別種)は当然のラインナップで、なんで1年前の話しにしたのかな? それはおくとして、これまでの時系列に沿った展開からは、おもしろくももやもやも…。 2話目からは通常運転で、将棋会所初期からの常連、髪結いの亭主が働くことを決意すると…、続いては波乃、将棋の女チビ名人ハツ両名の「あたし、うれしい」。4話目が表題作で、信吾が相談屋の仕事を正攻法で汗をかいたのは初めてか。 年配者の描く若者像との印象はそのままだが、勢いのある間は読んでいきたい。2023/01/25
ミド
5
動物の話を聞くことができる能力と将棋と相談屋の話。とんとん拍子なのは最後の話だけでなく髪結いの亭主の方も。あちこちでおめでたい話が続いているけれどそろそろ信吾と波乃のところにも来るといいなあ。2024/02/17
あいちょ。
3
図書館。 13作目。 2023/04/28
Panja Morimoto
3
「めおと相談屋奮闘記」も13冊目。たぶんこのつぎくらいにお子様誕生か。2022/11/06
goodchoice
2
今回は最後の一編はやや長く、途中で読み飽きた感あり。もう少しテンポ良く話を進めて欲しい。2022/11/25