出版社内容情報
千葉ともこ、東山彰良、澤田瞳子、篠田真由美、岩井三四二、大塚已愛、佐藤究、砂原浩太朗、三國青葉、皆川博子ほか傑作13篇を収録。
内容説明
唐の都を舞台に、保身に走った男の末路を描く「一角の涙」(千葉ともこ)、太古の昔、妖猫の誕生から始まる天地創造の物語「絶滅の誕生」(東山彰良)、松永久秀の人質となった子どもたちのひたむきな姿を描く「紅牡丹」(澤田瞳子)ほか、さまざまな舞台で多種多様な人物を自在に操る実力派作家たちによる夢の競演。2021年発行の文芸誌掲載作品から精選した13編を収録するバラエティに富んだアンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
20
2022年6月集英社文庫刊。13編の時代ものアンソロジー。多彩。損料屋見鬼控え番外編の三國さんが良かった。本編読まないと。2023/05/05
サケ太
15
様々な場所の時代を楽しめる面白い短編集。個人的には、澤田瞳子先生の『紅牡丹』人質の少女からみた戦乱の世、佐藤究先生の『邪説巌流島』は短いながらもインパクトは凄かった。2022/08/28
ごへいもち
12
興味を感じた二編だけ読みました。蜂谷めぐ実、好みでなかった。三國 青葉、安心して読める。2023/11/27
小梅さん。
9
知ってる作家さんは安定の面白さだったんだけど、他はあんまりのれなかった。 ちょっと気味の悪い話が多かった印象。 洋の東西、時代がバラエティに富んでいる趣向は面白いと思うのだけど。 やっぱり、ほっこりできる作品が好みだな。 2022/06/26
釘宮笙
4
蝉谷めぐ実『役者女房の紅』が読みたくて。独特の語りと間合いが読む気をそらさない。江戸三座の役者気質に裏側から迫る目の付け所がうまい。ホラー話に堕ちそうでおちないところが気に入った。皆川博子の英国医学史の一断片といえる『Let's sing a song of...』も面白い。 2023/06/02