集英社文庫<br> あなたの愛人の名前は

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集英社文庫
あなたの愛人の名前は

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087443301
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

直木賞受賞第一作!
すれ違う大人の恋愛を繊細に描く、全六篇の作品集。

「あなたは知らない」……私を「きちんと」愛してくれる婚約者が帰ってくる前に、浅野さんと無理やり身体を離して自宅までタクシーでとばす夜明け。ただひたすらに「この人」が欲しいなんて、これまでの人生で経験したことがない。

「俺だけが知らない」……月に一、二回会う関係の瞳さんは、家に男の人がいる。絶対に俺を傷つけない、優しく笑うだけの彼女を前にすると、女の人はどれくらい浮気相手に優しいものなのか、思考がとまる。

同じ部屋で同じ時を過ごしていながら、絶望的なまでに違う二人の心をそれぞれの視点から描いた1対の作品。他の収録作品に「足跡」「蛇猫奇譚」「氷の夜に」「あなたの愛人の名前は」など。

【著者略歴】
島本理生(しまもと・りお)
1983年生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。2003年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。2015年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。2018年『ファーストラヴ』で第159回直木三十五賞受賞。『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『よだかの片想い』『イノセント』『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』など著書多数。

内容説明

結婚を控えた恋人と同棲している瞳。バーで浅野さんと出会い、生まれて初めて、ただひたすらに彼が欲しいと思って…(「あなたは知らない」)。月に一、二回会う関係の瞳さんは、家に男の人がいる。絶対に俺を傷つけない彼女との関係は、とても楽だと思っていたが…(「俺だけが知らない」)。同じ部屋で同じ時を過ごしていながら、絶望的なまでに違う二人の心。すれ違う大人の恋愛を描く全六編。

著者等紹介

島本理生[シマモトリオ]
1983年東京生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞、15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞、18年『ファーストラヴ』で第159回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

165
「小説すばる」に連載された六つの短編から構成されたこの作品。登場人物が絶妙に繋がりあい緩やかな連作短編を構成しています。『恋でもなければ愛でもない』、『愛してないけど愛されたい』、そして『もしかしたら、なにも知らないからこそ、覗いてみたくなったのかもしれないです。私の知らない私を』と、人はさまざまな思いをその時々に抱きながら生きています。そんな人の想いを構成の巧みさによって鮮やかに浮き彫りにしたこの作品。”二者の選択”を共通のテーマにした島本さんがこの作品に込めた思いにとても魅了された傑作だと思いました。2022/06/20

じいじ

93
島本理生は6年前に『Red』を初読みしたが、読了はしたものの肌が合わなかった。2作目に読んだ『君が降る日』は、切ない恋愛小説だったが「死と再生」をテーマにした読み応えがあった。そして、3作目の今作は、6話が繋がる連作で、大人の恋愛を描いた短篇集。どうもこの作家さんは、80歳の爺イとは相性が良くないようです。読書への残り時間を考えると、残念ですが1篇を残してリタイヤすることにしました。2022/02/12

りゅう☆

75
夫以外に抱かれたいと思ったことないのに…。二つ同時には愛せない。婚約者と同棲中だけど出会った彼がどうしても欲しいと思う時があり…。セフレ同然の関係だったかもしれないだけど…。パニック気味なのにいきなり一人での海外旅行は最悪だったけど友達の大事さに気付くことができてよかった。浮気する女性立場だったり、連作短編集あり、飼い主が出産してからの変化を感じる猫視点であったり。不器用な男性が気になる女性客との距離に慎重であと一歩踏み出せず、でもゆっくりとした関係で彼女の心の闇を解きほぐしていく『氷の夜に』がよかった。2023/05/03

もぐたん

61
これは、埋まらないものを埋めたいという欲求の物語だと思った。男女の深くて遠い隔たり。うまくいかないのはわかってても追いかけてしまったり、すれ違っていることを承知で付き合ってみたり…。どの話にも共感して苦い思いが蘇ったりして。ガツンとくるというよりも、じわっとボディーブローの短編集。★★★★☆2023/07/27

mio217

46
「愛人」とは時代の移り変わりと共に、常軌から逸脱した言葉と捉えられている。けれど本来は普通に「愛する人」といった意味合いで。「人の輪郭って、他人がなぞるんだよね。」著書に登場する印象的なセリフの一つ。ぼやけていた自分の輪郭は愛する誰かによって、濃くなるものだと思わせる作品だ。「愛人」に纏わる連作短編集は、著者が言う「誰もが苦しそうな話」ではなくありふれた悩みの話であり、共感できる話であり。愛する人と行き着く先に待つものは光だと思っている。愛人とのハッピーエンドではなくとも自分の輪郭が見えるから、光なのだ。2021/12/24

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