出版社内容情報
チベット、台湾、クアラルンプール、京都……。
言葉の魔力がいざなう、アジアへの旅路。
はるかな歴史を持つ僧院で少年僧が経典の歴史に触れる「……そしてまた文字を記していると」、
雨降る村でかつて起こった不思議な出来事を描く「Jiufenの村は九つぶん」、
時空を超え、熱帯雨林にそびえる巨樹であった過去を持つ男の物語「天蓋歩行」など、
アジアの土地をモチーフに、翻訳家でもある気鋭の著者が描く、全五編の幻想短編集。
【著者略歴】
谷崎 由依(たにざき ゆい)
1978年、福井県生まれ。京都大学文学部美学美術史学科卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。近畿大学文芸学部講師。英米小説の翻訳や校正を手がける。2007年、「舞い落ちる村」で第104回文學界新人賞を受賞。2013年にアイオワ大学国際創作プログラムに招かれ、アメリカにて滞在制作を行う。2017年、『囚われの島』で第39回野間文芸新人賞にノミネート。
内容説明
九つだけの家が建ち、shito、shitoと雨の降る村へ、出稼ぎから男が帰ってくる。だが、家にいたのは女房と、顔中に髭を生やした熊のような男。もしかして、おれはほんとうは死んでいて、あの見知らぬ男はおれの生前の姿なのだろうか―?(「Jiufenの村は九つぶん」)チベット、台湾、クアラルンプール…。遙かなる土地の記憶を旅する幻想短編集。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞作。
著者等紹介
谷崎由依[タニザキユイ]
1978年福井県生まれ。作家、翻訳家。2007年「舞い落ちる村」で第104回文學界新人賞を受賞しデビュー。19年『鏡のなかのアジア』で第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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