集英社文庫<br> 手塚治虫とトキワ荘

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集英社文庫
手塚治虫とトキワ荘

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  • サイズ 文庫判/ページ数 534p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087442496
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本のマンガは、このアパートから生まれた。
手塚治虫、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎、赤塚不二夫
……若き日の巨匠たちが集った聖地・トキワ荘。
日本のマンガ出版史を描き切る決定版評伝。

東京都豊島区椎名町にあった木造二階建てのアパート、トキワ荘。
1950年代、ここに住んだ手塚治虫の後を追うように、
藤子不二雄A、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫らが居住したことで、
このアパートはマンガ史に残る「聖地」となった。
戦後、日本のマンガ雑誌が、月刊誌から週刊誌へと変貌していく過程で、
トキワ荘に集ったマンガ家たちがたどった運命、
そして、今もトキワ荘が伝説となって語り継がれるのはなぜか。
膨大な資料をもとに、手塚治虫とトキワ荘グループの業績を再構築し、
日本マンガ史を解読する「群像評伝」!

彼らはみな東京以外で生まれ育った。
マンガ家になろうと東京に出てきたとき、どうして同じアパートに住んだのか。
まるで神の見えない手に導かれたかのようだ。
しかし、広い東京で偶然ということはありえない。誰かが、彼らを一箇所に集めたのである。
「マンガの神様」と称された手塚治虫なのか。どこかの雑誌の編集部なのか。
『手塚治虫とトキワ荘』は、この「誰か」を突き止めようということから出発した。
〈「青春と読書」2019年6月号より抜粋〉

●著者プロフィール
中川右介(なかがわ ゆうすけ)
作家、編集者。1960年東京都生まれ。
早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、2014年まで代表取締役編集長として雑誌「クラシックジャーナル」ほか、音楽家や文学者の評伝や写真集の編集・出版を手掛ける。一方で作家としても活躍。クラシック音楽はもとより、歌舞伎、映画、歌謡曲、マンガなどにも精通。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気を博している。
主な著書に『江戸川乱歩と横溝正史』『阿久悠と松本隆』『1968年』『サブカル勃興史』など。

内容説明

1950年代、「マンガの神様」手塚治虫が暮らした東京・豊島区のトキワ荘は、やがて若きマンガ家たちが集まる梁山泊となった。次々と創刊される少年少女向け雑誌を舞台に、締切に追われながら描きまくる後のレジェンドたちの青春の日々を、「少年倶楽部」から「漫画少年」を経て、週刊誌時代に至るマンガ出版史を背景に、膨大な資料を読み解いて再現する群像評伝。「伝説」はいま、「歴史」となった!

目次

一九四五年八月一五日
第1部 「少年倶楽部」―一九二一~四五年
第2部 赤本マンガと少年雑誌―一九四六~四九年(手塚治虫、プロデビュー―一九四六年;『新宝島』と「漫画少年」―一九四七年;相次ぐ新雑誌の創刊―一九四八年、四九年)
第3部 「漫画少年」―一九五〇~五五年(『ジャングル大帝』連載開始―一九五〇年;単行本から月刊誌へ―一九五一年;手塚治虫に続く者たち―一九五二年;上京する青年たち―一九五三年;新漫画党―一九五四年;「漫画少年」廃刊―一九五五年)
第4部 トキワ荘―一九五六~五八年(マンガの梁山泊―一九五六年;学年誌戦争―一九五七年;トキワ荘の悲劇―一九五八年)
第5部 週刊誌とテレビ―一九五九~六一年(「サンデー」「マガジン」創刊―一九五九年;拡散―一九六〇年;卒業―一九六一年)
終章 トキワ荘という伝説

著者等紹介

中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、代表取締役編集長として雑誌『クラシックジャーナル』、音楽家や文学者の評伝や写真集の編集・出版を手がける(2014年まで)。その一方で作家としても活躍。クラシック音楽への造詣の深さはもとより、歌舞伎、映画、歌謡曲、漫画などにも精通。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気を博している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

67
5日かかって読み終わった。単に「マンガ史のひとコマ」などでは収まらない、超がつくほど重要な存在。マンガ、文化、いやもっと、日本どころか世界にも影響した精神的な底力、その出発を可能にした場所こそがトキワ荘アパート。偶然に手塚治虫が居住したことによって。戦前の出版史から書き起こされ、トキワ荘の名前が出てくるのはかなり後だが、長い序盤があってはじめて全体が理解できる。それにしてもみんな若い。登場するマンガ家たちが、当時10代後半から20代前半。すごすぎる。トキワ荘あっての出版界という喩えも全く大げさではない。2021/06/12

ホークス

41
元本は2019年刊。手塚治虫とトキワ荘の漫画家(藤子不二雄、石森章太郎、赤塚不二夫ら)にフォーカスした戦後期の漫画史。1951〜61年は年単位で、手塚を含めた各人を追う。これが群像劇として面白い。様々な出自や人柄の人たちが貧乏しながら成功を目指す、或いは挫折していく刻々が描かれる。出版側の動向も激しい。群小出版社の衰退、学年誌戦争、週刊誌移行期の作家争奪戦、テレビとの連携など。作品確保に困った出版社はトキワ荘を度々頼った。漫画家同士も助け合ったが、悲しい事も山ほどあった。手塚治虫の特別さを改めて認識した。2021/09/24

緋莢

22
手塚治虫と、手塚の作品に影響を受けて漫画家となった人々。特に手塚治虫が住み、他の漫画家たちも 暮らした「トキワ荘」は大きな象徴となっている。<はじめに>の中で「手塚治虫という革命家がはじめた“ストーリーマンガ”は、トキワ荘グループによって拡大し、ひとつの体制として確立した――戦後マンガ史を一行で書けばこういうことになる」と書かれていますが、決して大袈裟ではないでしょう(続く2021/12/16

よみ

12
タイトルを踏襲しつつ、あらゆる出版社や漫画家が出てくるので、戦後の出版業界について理解を深めるのにとても良い資料だと思う。 特に様々な漫画家の生い立ちやデビューまでの流れが書いてあるのが興味深い。2022/07/31

tama

6
「まんが道」みたいな、トキワ荘の漫画家の肉声に触れられるのかと思ったら、もっと大きな視座の本だった。序盤は我が国の漫画出版の始まりから、その成長の軌跡が語られ、なかなか手塚や藤子は姿を現さない。ただ、時系列にもこだわった、こうしたクロニクルは貴重なものだと思う。トキワ荘の漫画家たちの姿も牧歌的なものではなく、生々しい。若いということは、それだけライバルへの嫉妬や自分の才能への不安や苦しみがあるはずで。そうしたミクロな視点と、日本のサブカルチャー(世界のでもある)の歴史が一冊に結実して読ませる。2022/05/19

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