出版社内容情報
犬公方・綱吉の隠し子を探すべく続々大坂入りする「八犬士」。その手助けをする羽目になる小悪党・網乾左母二郎。伝奇時代小説第2弾。
内容説明
蔵で唸る金に目が眩み、豪商淀屋の探索をすることになった網乾左母二郎一味。妻の病快癒をネタに怪しげな僧侶から法外な御布施を要求されているなど、何かありそうだ。鴎尻の並四郎は僧侶の正体を暴こうと寺に向かうが囚われの身に。もう許せねえ!左母二郎は八犬士の犬飼現八と事態の真相に迫る(「三人淀屋」)。他、赤穂浪士の父が質入れした家宝から始まる騒動を描く書き下ろし1編を収録。
著者等紹介
田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、ジャズミステリ短編「落下する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第33回星雲賞日本短編部門、09年「渋い夢」で第62回日本推理作家協会賞短編部門、16年「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」で第47回星雲賞日本短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
73
シリーズ第2弾。さもしい浪人・網乾左母二郎は生まれてから一度も働いたことのない男で、小さな罪が重なり江戸所払いで大阪に流れ着いたさもしい小悪党である。そして、今回左母二郎が目を付けた稼ぎ口とは。破れ寺に住み着いた得体のしれない僧侶たち。ヤツラの狙いは豪商淀屋の財産。そこに目を付けた左母二郎と仲間たち。ヤツラの隠し金を頂戴しちまえと画策。相変わらずのハチャメチャ計画に笑える。第2話は、有名な忠臣蔵の仇討…の前の仇討の話。八犬伝の水晶玉と伏姫は何処に?そして徳川を狙う黒幕。今回も左母二郎のカッコ良さが光る。2021/05/20
きょん
14
「三人淀屋」の悪党同士の騙し合いが楽しいし、クライマックスの淀屋橋破壊シーンはダイナミックで映像でも見ごたえありそう。「仇討ち前の仇討ち」赤穂浪士達のメンタリティは最も左母二郎たちと遠い所にあると思うけど、必死に生きる右衛門七の為に一肌脱いであげる義侠心がかっこいいな。2021/04/07
小梅さん。
14
前作の最後で出てきた黒幕? うっそー、あの人をそういう役回りにしちゃうの?!の人はやはり暗躍しているように思われる「三人淀屋」。 佐母二郎たちの活躍がかっこいい。 並四郎はとんでもない災難だったけど、なんともくえないところが好きだわー。 赤穂浪士にまつわる一編は、ひたむきな右衛門七が切なかった。 それにしても、あいかわらず、金にならないことはしないなんて言いながら佐母二郎ってばいい奴なんだからー。 八犬士の伏姫探しは難航しているけど、次は誰が登場かな。楽しみ。八人が揃ったところで何かあるだろうとわくわく。2021/03/27
Tatsuhito Matsuzaki
13
さもしい貧乏浪人・網乾左母二郎(あぼしさもじろう)一味が活躍するシリーズ二作目。 一味と共闘する八犬士たちの活躍が未だ少ないのが少々物足りないですが、此後の3〜5に期待します。 徐々に彼らが対峙すべきボスキャラの姿が見えてきたのですが、ワタクシ的にはそのお方を悪役にしてほしくはないですねぇ。 #淀屋 #赤穂浪士 #大坂 #水戸 #今日の一冊2024/02/10
高橋 (犬塚)裕道
6
星3.5。面白くなって来ました!続きが大変楽しみ!八犬伝、忠臣蔵、水戸黄門(?)のごちゃ混ぜストーリー!中々痛快!2022/03/18




