集英社文庫<br> 流亡記/歩く影たち

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集英社文庫
流亡記/歩く影たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087441895
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

万里の長城建設に駆り出された青年に想いを託した初期問題作と、世界各国を舞台にした短編集を合本。開高が挑んだ「異世界」小説集。

【著者略歴】
開高 健(カイコウ タケシ)
作家。1930年大阪府生まれ。大阪市立大学卒。寿屋(現・サントリー)宣伝部時代の58年「裸の王様」で芥川賞受賞。「ロビンソンの末裔」「輝ける闇」「夏の闇」「耳の物語」などで現代日本文学に輝かしい業績を築く一方、行動する作家として「ベトナム戦記」「オーパ!」などノンフィクションの傑作を発表した。68年毎日出版文化賞、79年川端康成文学賞、81年菊池寛賞、87年日本文学大賞を受賞。1989年没。2019~2020年は没後30年&生誕90周年となる。

内容説明

古代中国で、万里の長城建設に駆り出された無名の青年に開高自身の想いを託した、初期傑作中編として名高い「流亡記」。そして、川端康成文学賞受賞短編「玉、砕ける」を含む、ベトナム・中近東・アフリカでの死を賭した悲惨で壮絶な戦場体験を結晶化させた短編集『歩く影たち』の夢の合本版!自らの目で世界を見つめ続けた作家・開高健の“異世界モノ”傑作小説集。伝説の作品たちがいま蘇る。

著者等紹介

開高健[カイコウタケシ]
1930年、大阪生まれ。寿屋宣伝部で洋酒広告に一時代を画した。57年「裸の王様」で第38回芥川賞受賞。68年『輝ける闇』で第22回毎日出版文化賞を受賞。79年「玉、砕ける」で第6回川端康成文学賞を受賞。81年、一連のルポルタージュ文学により第29回菊池寛賞を受賞。87年『耳の物語』で第19回日本文学賞を受賞。著作多数。89年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

流石全次郎

9
淡々と描写は続く。起承転結は必要ない。何かを訴えてくる。読むのに1ヵ月かかってしましまいました。読んでも、読んでもページはすすまない。1ページ毎の密度が高いからか、歳をとって読解力が衰えてるせいか。それとも令和の本が読み易くなっているからなのか。洗面器の唄、戦場の博物誌。なかかなか読みすすめられなくても何かを貰った気がする読後感でした。2022/01/19

播州(markⅡ)

6
開高健の文章はいつ読んでも非常に男性的だなぁと感心する。粘つき不快極まる口内。汗や糞尿、裏路地のにおい。酒や料理の香り。人間などただの肉袋に過ぎないという圧倒的に冷徹な観察眼。濃密、執拗という言葉では足りないほどぎっしりと言葉が詰まっている。ヴェトナム戦争を題材とした陰鬱な小説。決して気取らないがなんとしてでも食べたくなるような食レポ。明るく楽しい釣り描写。この3つが一冊で味わえて贅沢な体験。2025/02/02

hirayama46

5
中編「流亡記」は「パニック」や「裸の王様」に近い時期の1959年、短編集『歩く影たち』は1979年の刊行だったようなのでだいぶ離れていますが、濃密な描写を積み重ねる文章はそこまで遠い印象はないですね。もちろん「流亡記」のほうが若いころの作品らしく、呼吸を入れないような執拗さがありましたが。2022/12/30

オサム

3
若い頃から何度か読んできた作品ばかりだが、この齢になるとまた感じ方が違う。嘗ては、女性は横を通り過ぎるだけで妊娠しちゃうんじゃないかと思えたほどの開高氏のエネルギッシュさに圧倒されていた。今は、氏の深い洞察力と、人間が好きで堪らないのに、それ故に感じてしまう哀しさが伝わってくる。なんて感受性豊かな人だったんだろう。2021/09/09

ぼっせぃー

2
「流亡記」「フロリダに帰る」「岸辺の祭り」「貝塚をつくる」「玉、砕ける」「怪物と爪楊枝」「洗面器の唄」。「悲愁、痛惨、何を目撃しようが彼はついにこの国では第三者でしかない。帰りの航空券をポケットに入れている男に、ここに生れ、住み、死んでいくしか ない人が、どう触れられよう。《わかる》と口にだした瞬間にどれほどのものが指のあいだから洩れおちていくことか」。開高健が切り取る風景は匂い立つ。兵士であったオブライエンとは異なった視線、“隔てられた”視線で見渡された国は、ニョクマムの様に味覚と嗅覚へ抽出されている。2021/02/19

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