出版社内容情報
恋人と夜行バスで温泉へと向かう男。しかしバスが崖から転落する。唯一の生還者となった男の運命とは──。表題作ほか、全6編。
内容説明
夜行バスで温泉へと向かう大学生のカップル。しかし、雪降る山中で突然、彼女が消える。気がつけば、バスが崖から転落していて―。唯一の生還者となった男は、事故から二十年以上後に“すずめバス”を訪れ、当時の目的地だった温泉への貸し切りバスを申し込む。一人でバスに乗り込んだ男の真意とは…!?表題作ほか全6編を収録。霊感バスガイド・町田藍が活躍する人気シリーズ第9弾!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。桐朋高等学校卒業。76年、サラリーマン生活のなかで執筆した「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞、ミステリー界に新風を吹き込む。以後、幅広い分野の小説を発表、ベストセラー膨大。2005年度日本ミステリー文学大賞受賞。16年『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kana
17
赤川次郎さんの好きなシリーズのうちの1つ。主人公の町田藍は霊感のあるバスガイドなのに幽霊と話せるバスガイドとか霊がよってくるとか超能力があるとか言われている。今回も幽霊絡みの様々なことを解決してしまう。幽霊関係のバスツアーの常連さんたちは急なツアーを組んでも集まることができるし、常連の女子高生の真由美も行く先々で偶然に会って藍とドライバーの君原の宿泊費をお父さんに出させしまうというのも凄い(笑)。短編集で読みやすく一気に読了。こちらのシリーズも長く続いてほしい。2020/10/30
くろねこ
16
もうバスツアーは完全にとってつけた感じになってるけど、うん、別に支障はないw それにしても真由美ちゃんどこにでも偶然居合せすぎ、うん、まぁ支障ないんだけどさ😂2020/12/29
もも
9
霊になって残る程ですから、「それは到底、許せません!」という出来ごとが起こる話もありますが、最後はハッピーエンドで終わるところが好きです。あとがきを読んでますます主人公の藍さんが好きになりました。2020/10/31
V6_1800
8
赤川次郎初読。よく言えば気軽に読める、意地悪く言えば毒にも薬にもならない本。テレビ流し見するぐらいの感覚で読むのには適してるんでしょう。稀に妙な日本語というか言葉遣いというかがあったりするが、出版業界に詳しい知人によると、シリーズ毎に決められたチームが書いている(要するに赤川次郎はプロットだけ出してる)のは常識らしいので、まあ妙な文が混じるのもそういうことでしょう。2023/02/12
小春日和は秋
5
シリーズ最新作9作目、霊感が強いバスガイド町田藍さん、すっかり有名人になりました。すずめバスの常連客、真由美ちゃんも偶然?町田藍さんに会いすぎる。そっちの方がすごい確率。2020/10/29