集英社文庫<br> 驚くべき日本語

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驚くべき日本語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087440690
  • NDC分類 810
  • Cコード C0195

出版社内容情報

筒井 康隆 ツツイ ヤスタカ ロジャー パルバース 日本語 戦場のメリークリスマス 宮沢賢治 野間文芸 翻訳賞

内容説明

日本語は複雑、外国人には難しいというのは、全くの誤解!日本語こそ「世界共通語」に相応しい!長年日本で過ごし、多くの日本文学を英訳、世界に紹介してきた外国人作家が語る、斬新な日本語論。体系や特性、起源から世界語の可能性までを説く。日本人には気づきにくい「日本語」の柔軟性や表現力の豊かさ、響きの美しさを、文学作品を例にわかりやすく解説。国際化が進む今、日本語の魅力を再発見!

目次

第1章 言葉とは何か(言語は、一言語から新しい多言語へと分岐した;言葉は「敵」と「味方」を区別する道具になっていった ほか)
第2章 日本語は曖昧でもむずかしい言語でもない(日本語は、「世界言語」に最も向いている言語の一つである;日本語はむずかしいという神話はなぜ生まれたのか? ほか)
第3章 日本語―驚くべき柔軟性をもった世界にもまれな言語(日本語は「かな」を足すだけで、別のニュアンスを加えられる;柔軟性のある日本語は他言語ほどの語彙を必要としない ほか)
第4章 世界に誇る美しい響きの日本語とは(言葉の「響き」とは何か;言葉の響きと意味の結合から生まれるイメージが、美しさの基準となる ほか)
第5章 「世界語」(リングア・フランカ)としての日本語(かつての植民地化時代、その可能性はあった;もし日本語が植民地で国際語化していたら、日本語はどうなっていたか? ほか)

著者等紹介

パルバース,ロジャー[パルバース,ロジャー] [Pulvers,Roger]
1944年アメリカ生まれ。カリフォルニア大学ロサンジェルス校卒業後、65年ハーバード大学大学院ロシア地域研究所修士号取得。ワルシャワ大学、パリ大学留学を経て、67年来日。京都産業大学でロシア語・ポーランド語講師、72年オーストラリア国立大学で日本語・日本文学を講義。82年「戦場のメリークリスマス」助監督を務める。2017年「STAR SAND‐星砂物語‐」で初監督。08年第18回宮沢賢治賞、13年第19回野間文芸翻訳賞、15年第9回井上靖賞を受賞。18年旭日中綬章受章

早川敦子[ハヤカワアツコ]
1960年生まれ。津田塾大学学芸学部英語英文学科教授。専門は20世紀から現代にいたる英語圏文学、翻訳論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

238
大学での教養講義の様。先ずは「言語とは如何なる物か」を1章を使って説明するのもそうですよね。色々興味深く示唆に富むよ。日本語は、寧ろ少ない語彙を活用させたり、省略したりで柔軟。多くの非日本語話者にも学び易い言語であるとしている。“日本では「示唆的で、ニュアンスをにじませた」表現をすることこそが重要な文化であり、社会なのです。少なさを重んじる文化、控えめを尊ぶ社会です。”と言っており、行間を読む様な日本独特の表現に戸惑いを感じるのでしょうか。日本語がリングア・フランカ(世界の共通語)になる事への情熱も熱い。2023/09/14

Tomomi Yazaki

19
著者は日本語を完全に理解していると自負していて、日本語の文章を上手に書いているが、何か違和感がある。日本語は実は難しくないと説いているけど、読み進めるにつれ、日本人である私にとって難解な内容となって行く。日本語を難しくしているのは他ならぬ著者自身ではないのか?日本語は語彙が少ないとか、表現が曖昧だとか、著者が知らないだけではないだろうか。解説で御大・筒井康隆は、彼は会うたびに日本語がうまくなっていると褒めていたが、裏を返せば、日本語がまだまだということ。そして理解した。彼の思考は、日本人と全く違うことを。2020/01/27

かずぼん

10
英語母語話者のはずなのに、誰よりも日本語のことをよく理解している。現代の日本語に繋がる日本語の歴史、特に近代の日本文学をきちんと踏まえている点などが、いわゆる自然に身につけてきた日本人との違いなのだろうか。日本語の響きの美しさについて言及したものはそう多くは存在しないので貴重なものとも言える。宮沢賢治が日本だけにとどまらず世界、宇宙規模に視野を持っていたという指摘なども頷ける。2021/07/28

武井 康則

9
日本語論。マルチリンガルの著者なので、説得力がある。第一章の言語の進化は納得できないが、母語、第一言語が概念なのだというのは卓見だと思った。第二、三章は日本語は膠着語なので、不規則、煩雑な語形変化や時制、性制がなく簡潔な言語なので、国際語に向いているという。日本語は言語としては簡単だというのだ。日本語を学びたい外人に説いているように読める。著者は、言語の習得は、その言葉の定義と文脈(つまり文化の習得)だという。訳者がいるので、たぶん英語で書かれたのだろう。2020/04/17

ダージリン

6
筒井康隆さんが解説を書いているので読んでみたのだが、日本語の特質を知る上では貴重なものだと思った。英語を母国語とし、ロシア語、ポーランド語、日本語の4カ国語を使いこなす著者の言葉には説得力がある。日本語は曖昧と言われているが、日本人が曖昧な表現を多用していることによる誤解で、言語そのものの特質ではないという指摘に得心。日常会話には少ない語彙で済み、話し言葉としては覚えやすい言語だということも知らなかった。気になるのは翻訳者がいること。日本語表現を熟知していると思えるのだが、どの部分が翻訳なのだろうか。2020/03/20

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