出版社内容情報
江戸で人材派遣業を営む口入屋の九代目を継いだばかりの長兵衛。江戸に集まってくる人々に職を斡旋して面倒見がいいと評判だった先代のような店主を目指している。ある日、長兵衛の店で中間の世話をした友蔵が、旗本の中間部屋で賭場を開き、荒稼ぎしていると噂を耳にする。その賭場の博打で負けたと三次が店にやってきて新しい奉公先を見つけたいというが……。中間部屋を渡り歩く友蔵の裏になにかあると睨んだ長兵衛は探索に乗り出す。粋でいなせな口入屋長兵衛の活躍。文庫書き下ろし時代小説の新シリーズ。
【著者略歴】
小杉 健治(コスギ ケンジ)
1947年東京墨田区生まれ。データベース会社に勤務の傍ら執筆した『原島弁護士の処置』で第22回オール讀物推理小説新人賞、『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回推理作家協会賞を受賞。つねに社会的弱者や虐げられている人々の立場に立ち、正義感と人情味に満ちた作品を発表。ミステリーの他、時代小説の分野でも活躍。作品多数。代表作に『絆』『検察者』『宿敵』『黙秘』『贖罪』など。
内容説明
長兵衛は、江戸花川戸で中間などの人材派遣をする口入屋の主人。町奴の頭目として名高い初代幡随院長兵衛の生まれ変わりと評判の男前だ。ある日、同心の河下から得意先だった旗本水野家で賭場が開かれていると聞く。当主が吉原の花魁に夢中になり賄賂の金が必要らしい。咎めを受ける前に水野家を救おうと、闇不動の万次郎を探るが…。粋でいなせな男が命を賭けた勝負に挑む!痛快時代小説。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。83年、データベース会社に勤務の傍ら執筆した『原島弁護士の処置』で、第22回オール讀物推理小説新人賞を受賞。88年『絆』で第41回推理作家協会賞、90年『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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