出版社内容情報
青木 千恵 アオキ チエ ケツエン 血 チ 縁 エン 縁故 フチ
内容説明
コンビニの店員が男にナイフを突きつけられるなか、電話の音が響いた。『でていいか』店長が差し出したメモを見ても、男はなぜか何も答えなかった―(「文字盤」)。自首という言葉を聞くと、あの出来事が芹沢の頭をよぎる。刑務官が押さなければならない3つのボタン―(「ラストストロー」)。など全7編。家族とは、いったい何か?短編ミステリーの名手が放つ、情感豊かな犯罪小説集。
著者等紹介
長岡弘樹[ナガオカヒロキ]
1969年山形県生まれ。2003年「真夏の車輪」で小説推理新人賞を受賞。05年『陽だまりの偽り』で単行本デビューする。08年「傍聞き」で日本推理作家協会賞短編部門受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小説を最初に書いた人にありがとう
95
この作家「長岡弘樹さん」は教場シリーズを好きで読んでいたが今回の短編集も秀逸な作品が多かった。教場はどこか優しく心温まる部分があるが今作は若干イヤミス系を感じたがそれも含めて楽しめた。特に「オンブタイ」という作品のオチが背筋ゾクッと世にも奇妙な物語にしてほしい感じ。最後の「黄色い風船」は長岡作品らしくミステリーの中に光が見えてよかった。2020/06/07
Carlos
45
生死の関係する時期の異なる短編集。読みやすさは変わらず。2021/01/26
momi
42
血縁がテーマの犯罪短編集!!どれも面白かった!!特に「黄色い風船」が1番!!集英社文庫ナツイチの一冊です!2020/07/09
坂城 弥生
42
短編集。一つ一つの話は短いのに、重かった。展開の読める話もあったけど、どの話も深く入りこんで読めた。2019/10/01
Walhalla
41
全7話の短編集です。どれも血縁関係にある人たちの物語ですが、だから余計にそう感じるのでしょうか、ちょっと後味の良くないお話が多かったです。あまりに強引すぎる展開に、納得がいかないシーンもありましたが、法律の考え方をいくつか学ぶことが出来たのはとても嬉しいです。2020/12/22
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