集英社新書<br> 証言・北朝鮮帰国者―祖国に渡った「在日」はどう生きたか

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証言・北朝鮮帰国者―祖国に渡った「在日」はどう生きたか

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  • サイズ 新書判/ページ数 536p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087214123
  • NDC分類 369.37
  • Cコード C0222

出版社内容情報

1959年から25年間にわたって行なわれた在日朝鮮人の「北朝鮮帰国事業」で、日本国籍者約6800人を含む9万3340人が日本から北朝鮮に渡った。
”地上の楽園”という宣伝に望みを抱き、建国間もない”祖国”へ渡った人々を待っていたのはどんな暮らしだったのか。90年代に北朝鮮が国家的破局に至るまで、民衆レベルで何が起きていたのか。そして、どうやって修羅場を生き抜いたのか。本書は、脱北した帰国者50人への聞き取りから構成。労働・衣食住・教育の実情、現地住民との関係、結婚とコミュニティ、厳しい統制と監視・密告、政治犯収容所での体験、在日マネーと日本文化の流入、大飢饉から脱北へ至る過程など、「北朝鮮の生活史」が初めて詳細に語られる。


【目次】

内容説明

一九五九年から二五年間にわたって行なわれた在日朝鮮人の「北朝鮮帰国事業」で、日本国籍者約六八〇〇人を含む九万三三四〇人が日本から北朝鮮に渡った。”地上の楽園”という宣伝に望みを抱き、建国間もない”祖国”へ渡った人々を待っていたのはどんな暮らしだったのか。九〇年代に北朝鮮が国家的破局に至るまで、民衆レベルで何が起きていたのか。そして、どうやって修羅場を生き抜いたのか。本書は、脱北した帰国者五〇人への聞き取りから構成した、初めて詳細に語られる「北朝鮮の生活史」である。

目次

プロローグ ある在日一家の写真記録
第1章 10人の帰国前史
第2章 清津ショック―失意で始まった祖国での暮らし
第3章 北朝鮮社会へ組み込まれた帰国者たち
第4章 帰国者コミュニティの形成と最初の粛清
第5章 朝鮮人を愛した日本人妻たち
第6章 監視・密告、政治犯収容所
第7章 70年代帰国者「サイキンカエリ」
第8章 回復した日本との絆
第9章 「苦難の行軍」90年代の大飢饉と社会混乱
第10章 帰国者たちのその後
エピローグ 残された在日家族の苦悩

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

30
北朝鮮問題に詳しいビデオジャーナリストとして良く名前が出る石丸次郎氏らによる北朝鮮帰国者で脱北を成功させた人々50人に対するインタビュー集。「悲惨で地獄」のワンワードで称される帰国事業の実態、その詳細が知れるショッキングな一作。以下、コメント欄で印象的な項目を列挙。2026/07/02

きみどり

13
戦後の差別と貧困に苦しむ在日コリアンは祖国での暮らしに希望を抱いて、当時「地上の楽園」と喧伝された北朝鮮へ「帰国」する。その数9万人以上。だが彼らを待ち受けていたのは…。時を経て脱北した帰国者への丹念な(執念とも言えそうな)聞き取りをまとめた労作。90年代に入ってからの経済破綻、人口の約1割が亡くなったという飢饉の有り様は読んでいてただ苦しかった。北朝鮮に残る家族や友人たちを守るため、また辛過ぎる経験を思い出したくないと口を閉ざす元帰国者も多いという。2026/06/17

ミノムシlove

10
500ページの大冊。“知ってるつもり”と“実体験”の差は。それは誰だって大きな希望を胸に船に乗るはず。日本と北朝鮮という二国の国家プロジェクトであり、誰が嘘だと思うだろう。もとより騙す前提の北朝鮮はもちろん、挙って盛り上げた日本の罪は大きい。当時の大臣の暴言は政府や国民の大意でもあったろう。それにしても酷すぎる。彼の地に渡らなければ死なずにすんだ人、特に幼児の箇所はいたたまれなかった。ほとんどの人が今の韓国出身者であり、「これは帰国事業ではなく北送」という言葉にも胸を衝かれた。絵が一枚もないという点、→2026/07/14

MICKE

7
理想と現実。これは現在進行形である。2026/05/26

ビーグル犬大吉

6
「地上の楽園」を読んで、帰国者についてもっと詳しく知りたくて読み始めたが本の厚さに通読になってしまった。感想を書くのはおこがましいが、北朝鮮の現状を知りながら帰国を促した朝鮮総連の幹部や寺尾五郎が許せなかった。また、過酷な北朝鮮での生活にも、仕送りなどで貧富の差や格差が生じたことも涙を誘う。結局、どういう親や先祖を持っていたか、スタートラインで人生のほぼすべてが決まってしまう世は間違っている。本人の努力など意味がなく、劣悪な生活環境のうえに差別や偏見の中で生き長らえてきた在日の方々に敬意を表します。 2026/07/11

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