集英社新書<br> 沖縄戦―なぜ20万人が犠牲になったのか

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集英社新書
沖縄戦―なぜ20万人が犠牲になったのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213607
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0221

出版社内容情報

県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦から80年。
膨大な史料と最新の知見で編み上げた沖縄戦史の決定版!

1945年3月末から約3か月間にわたり、米軍と激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦。
軍民あわせ約20万人もの命が失われた。戦後、日本は平和憲法を制定したが、沖縄は米軍の軍事支配に委ねられ、日本に返還後、今なお多くの米軍基地が存在している。
また、近隣国を仮想敵とし、全国で自衛隊基地の強靭化や南西諸島へのミサイル配備といった、戦争準備が進行中である。
狭い国土の日本が戦場になるとどうなるのか? 80年前の悲劇から学び、その教訓を未来に生かすために、国土防衛戦の実相を第一人者が膨大な史料と最新の知見を駆使し編み上げた、沖縄戦史の決定版。

◆目次◆
序 なぜ今、沖縄戦か
第1章 沖縄戦への道
第2章 戦争・戦場に動員されていく人々
第3章 沖縄戦の展開と地域・島々の特徴
第4章 戦場のなかの人々
第5章 沖縄戦の帰結とその後も続く軍事支配

◆著者略歴◆
林博史(はやし ひろふみ)
1955年、神戸市生まれ。現代史研究者、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。関東学院大学名誉教授。
主な著書に『沖縄戦と民衆』『沖縄戦が問うもの』(大月書店)、『沖縄戦 強制された「集団自決」』『米軍基地の歴史 世界ネットワークの形成と展開』『帝国主義国の軍隊と性 売春規制と軍用性的施設』(吉川弘文館)、『朝鮮戦争 無差別爆撃の出撃基地・日本』(高文研)、『BC級戦犯裁判』(岩波書店)、『日本軍「慰安婦」問題の核心』(花伝社)等多数。

内容説明

一九四五年三月末から約三か月間にわたり、米軍と激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦。軍民あわせ約二〇万人もの命が失われた。戦後、日本は平和憲法を制定したが、沖縄は米軍の軍事支配に委ねられ、日本に返還後、今なお多くの米軍基地が存在している。また、近隣国を仮想敵とし、全国で自衛隊基地の強靱化や南西諸島へのミサイル配備といった、戦争準備が進行中である。狭い国土の日本が戦場になるとどうなるのか?八〇年前の悲劇から学び、その教訓を未来に生かすために、国土防衛戦の実相を第一人者が膨大な史料と最新の知見を駆使し編み上げた、沖縄戦史の決定版。

目次

序 なぜ今、沖縄戦か
第一章 沖縄戦への道(沖縄の近代―同化・差別と反発;中国やアジア太平洋への侵略戦争と沖縄;なぜ沖縄が戦場になったのか)
第二章 戦争・戦場に動員されていく人々(沖縄の戦時体制;戦場動員態勢へ;疎開―根こそぎ動員と表裏一体の政策;軍と県による戦場動員)
第三章 沖縄戦の展開と地域・島々の特徴(米軍最初の上陸地―慶良間列島;米軍の沖縄本島上陸 一九四五年四月 ほか)
第四章 戦場のなかの人々(日本兵たち;日本軍による住民に対する残虐行為 ほか)
第五章 沖縄戦の帰結とその後も続く軍事支配(どれほどの人たちが亡くなったのか;どうすれば犠牲をなくせたのか、減らせたのか ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

82
藤原彰の下で著者が沖縄戦を研究し始めてから40年、その集大成といってよいのが本書と思う。新書というコンパクトな書の中で、特に住民がどのように死に、あるいは生き残ったのかを中心に、多くの事例を紹介する。戦闘が行われなかった八重山でのマラリアによる病死、ハンセン病患者の扱い、慰安婦など本当に見落としがちなところにまで著者の意識は及んでいる。また、「日本軍=加害者、沖縄=犠牲者」という単純な図式化には警鐘を鳴らし、それぞれの二面性、多重性に注意をうながす。アメリカ軍の動き、さらには自衛隊の現状まで配慮している。2025/06/28

kan

35
沖縄戦史の決定版と帯にある通りで、可能な限り多くの側面を網羅しておりとても勉強になった。すべての事柄に対し複数の視点から検証し、県市町村史からも余すことなく史料を引き、伊江島や波照間島など離島のこと、基地や今後の日本のことにも言及するなど、細部まで本当に配慮が行き届いていると感じた。過去も未来もすべて繋がることを実感。最後にあった、「沖縄の自然も文化も、沖縄戦さえも本土人の『癒し』と自己満足のために消費されているだけの現状」への問題意識は重く受け止めた。修学旅行の事前学習課題本の一冊として生徒に示したい。2025/07/11

どら猫さとっち

17
今年は戦後80年を迎えるが、沖縄戦が勃発したのも今から80年だった。沖縄戦は想像を絶する悲惨な出来事だったと認識していたが、本書を読み改めてその悲劇の大きさを感じた。兵士たちのみならず、現地にいた人々、学徒隊、集団自決…。何故日本史では語られることが少ないのか。西田昌司議員のひめゆりの塔をめぐる不適切な発言は、こうした背景にあるのではないだろうか。沖縄戦のすべてを記した本書を、今読んで知っておくべきだ。2025/05/24

二人娘の父

15
西田議員の歪な「東京裁判史観」批判史観を基底にした、ひめゆり平和祈念資料館への中傷発言があったのは、2025年5月3日。この発言は、沖縄戦の全体像を、自らの歴史観のために歪曲してきた自称「愛国主義者」らの主張を見事に象徴している。沖縄戦の教訓をその全体像から正確につかみ、記録に残し生かすことは、いまや日本の外交・安保を左右する分岐点とも言える焦眉の問題である。そうした時に本書が刊行されたことの意義は大きい。西田議員は本書を最低でも3回は読み、それでもなお自説を主張するなら「やってみろ」と言いたい。2025/06/17

かんがく

14
かなり読み進めるのが辛い内容だった。極限状態の中、鬼畜とされていた米軍人の手に下るか、自ら死を選ぶかという選択を迫られ、さらにそこには本土から来た日本軍人たちの目が光る。海外経験のある人が率先して降伏して命が助かったというエピソードからも、平時の文化交流と他者理解の重要性がよくわかる。2025/05/31

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