集英社新書ノンフィクション<br> 父が牛飼いになった理由

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集英社新書ノンフィクション
父が牛飼いになった理由

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213553
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0236

出版社内容情報

【直木賞作家が綴る約400年のファミリーヒストリー】
『ともぐい』で第170回直木三十五賞を受賞し、10年にわたって自然や動物と対峙する作品を書き続けてきた作家、河﨑秋子。
実家は父・崇が公務員を「脱サラ」し開業をした「河﨑牧場」である。
なぜ、父は牧場経営を始めたのか。その謎を辿るため戦国時代からの家系図を遡る。
金沢で武士だった先祖、満洲で薬剤師をしていた祖父、満洲から大阪、そして北海道へと移り住んだ父、そして牧場経営の苦労を背負った祖母と母……400年以上に及ぶファミリーヒストリーが、20世紀の日本と戦後の北海道の酪農史へと繋がっていくノンフィクション。

一 脱サラ牛飼いの謎 
二 首級(しるし)をあげたと言われましても 
三 それなんて朝の連続テレビ小説
四 もう時効なので語れる話 
五 ご先祖の足跡求め金沢へ 
六 遅れてきた開拓者と女たち 
七 ファミリーヒストリー遺伝子編とユートピアの向こう側 
八 昔も今も牛飼いはつらいよ 
九 ネクストジェネレーションと母の夢 
十 楽しみの見つけ方と逆境からのリベンジ 
十一 石に穴を穿つということ 
十二 家族と血族と一族と
追記 その後に判明したこと

河﨑秋子(かわさき あきこ)
作家。1979年北海道生まれ。
大学卒業後、実家の牧場で酪農従業員として働きながら養羊も行う。
2012年「東陬遺事」で第46回北海道新聞文学賞を受賞。
2014年『颶風の王』で三浦綾子文学賞を受賞しデビュー。同作でJRA賞馬事文化賞を受賞。
2024年『ともぐい』で直木賞受賞。
著書に『肉弾』(大藪春彦賞)、『土に贖う』(新田次郎文学賞)、『銀色のステイヤー』『私の最後の羊が死んだ』『森田繁子と腹八分』など。

内容説明

『ともぐい』で第170回直木三十五賞を受賞し、10年にわたって自然や動物と対峙する作品を書き続けてきた作家、河〓秋子。実家は父・崇が公務員を「脱サラ」し開業をした「河〓牧場」である。なぜ、父は牧場経営を始めたのか。その謎を辿るため戦国時代からの家系図を遡る。金沢で武士だった先祖、満洲で薬剤師をしていた祖父、満洲から大阪、そして北海道へと移り住んだ父、そして牧場経営の苦労を背負った祖母と母…400年以上に及ぶファミリーヒストリーが、20世紀の日本と戦後の北海道の酪農史へと繋がっていくノンフィクション。

目次

脱サラ牛飼いの謎
首級をあげたと言われましても
それなんて朝の連続テレビ小説
もう時効なので語れる話
ご先祖の足跡求め金沢へ
遅れてきた開拓者と女たち
ファミリーヒストリー遺伝子編とユートピアの向こう側
昔も今も牛飼いはつらいよ
ネクストジェネレーションと母の夢
楽しみの見つけ方と逆境からのリベンジ
石に穴を穿つということ
家族と血族と一族と
追記 その後に判明したこと

著者等紹介

河〓秋子[カワサキアキコ]
作家。1979年北海道生まれ。大学卒業後、実家の牧場で酪農従業員として働きながら養羊も行う。2012年「東陬遺事」で第四六回北海道新聞文学賞を受賞。2014年『颶風の王』で三浦綾子文学賞を受賞しデビュー。同作でJRA賞馬事文化賞を受賞。2024年『ともぐい』で直木賞受賞。著書に『肉弾』(大薮春彦賞)、『土に贖う』(新田次郎文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

136
既読の『私の最後の羊が死んだ』とダブる所もあるが、河﨑さんの「ファミリーヒストリー」地に足のついたと言うか、別海の土の匂いや空気を感じる読後感。2025/04/14

のぶ

97
河﨑さんのお父さんを中心とした、ファミリーヒストリーを本筋とした本だが、話はそれだけにとどまらず、北海道での畜産業について多くが割かれていて、多く蘊蓄や日頃触れる事のない牛飼いの世界の知識が得られて良かった。先に読んだ「私の最後の羊が死んだ」で河﨑さんの羊飼いとしての生活を知っていたので、内容が重複する部分もあるが、とても興味深いものがあった。別海町という気候的にも土地としても厳しいところでの酪農が簡単にいかない事がよく分かった。河﨑さんの土臭い小説のルーツを探るのには最適の一冊。2025/04/05

モルク

84
河崎秋子さんのファミリーヒストリー。薬剤師だった父方の祖父が満州に渡り、終戦後こどもをつれて子供をつれて内地に戻り大阪へ、そして北海道に渡って酪農家となる。365日休日のない牧場経営の厳しさ、家業を手伝うことは牧場の子としてあたりまえのことであり、真面目だがええかっこしの父親をユーモラスに描く。その父親が大病後高次機能障害になりその介護にもおわれた生活。大変なことが次々と起こるが河崎さんの軽快な文章でつらさも軽減されている。また河崎さんの重厚な作品もまた読んでみたい!

fwhd8325

83
ノンフィクションでありながら、とてもドラマチックに感じます。河﨑さんの筆の力を感じさせる作品だと思いました。家族への思いが、楽しさへと感じさせてくれる内容でした。2025/06/19

みゆ

77
『私の最後の羊が死んだ』に続き、河﨑さんの人となりが知りたくて手に取ったのですが、ファミリーヒストリー的な内容でした。戦国時代からの家系を言われてもねぇ… 興味が湧かず流し読み(^-^; そんな中、目を引いたのは「父はばんえい競馬の後援会活動に…」のくだり。なんだ~、ばんえい競馬に縁があったんじゃん♪ やっぱ河﨑さんには中央競馬よりばんえい競馬の方が似合いますよね。今度はばんえい競馬舞台に重量感溢れた作品を希望('∇^d)☆!!2025/06/28

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