出版社内容情報
日本の食を守るための、
想像を絶する戦いの記録。
数十年前まで、九州以北では南西諸島で採れる農作物の多くを食べることができなかった。
当時、ウリ類や熱帯果樹をむさぼり食う”特殊害虫”が蔓延し、法律でこれら作物の移動が禁止されていたのだ。
それが今、ゴーヤやマンゴーが日本全国の食卓に並ぶようになったのは、
害虫根絶に人生をかけた現地職員の、想像を絶する戦いがあったからだ。
本書は、根絶事業に自ら携わり、死闘の現場を間近で見てきた現役昆虫学者による奮闘の記録である。
日本の食を支えた名もなき戦士たちの、努力と情熱と執念をぜひ知ってもらいたい。
一九六二年、大阪府生まれ。
岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域教授。
理学博士。
ロンドン大学(UCL)生物学部客員研究員を経て、現職。
受賞歴に日本生態学会宮地賞、日本応用動物昆虫学会賞、日本動物行動学会日高賞など。
主な著書に『恋するオスが進化する』『「先送り」は生物学的に正しい』『したがるオスと嫌がるメスの生物学』『「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略』など
内容説明
数十年前まで、九州以北では南西諸島で採れる農作物の多くを食べることができなかった。当時、ウリ類や熱帯果樹をむさぼり食う“特殊害虫”が蔓延し、法律でこれら作物の移動が禁止されていたのだ。それが今、ゴーヤやマンゴーが日本全国の食卓に並ぶようになったのは、害虫根絶に人生をかけた現地職員の、想像を絶する戦いがあったからだ。本書は、根絶事業に自ら携わり、死闘の現場を間近で見てきた現役昆虫学者による奮闘の記録である。日本の食を支えた名もなき戦士たちの、努力と情熱と執念をぜひ知ってもらいたい。
目次
第1章 オスを消す技術
第2章 空から1億の不妊ミバエが降って来る
第3章 エサを駆除して根絶
第4章 最後の1匹まで駆逐する
第5章 根絶を支えた研究
第6章 根絶のこれから
第7章 そして再侵入がはじまった
著者等紹介
宮竹貴久[ミヤタケタカヒサ]
1962年、大阪府生まれ。岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域教授。理学博士。ロンドン大学(UCL)生物学部客員研究員を経て、現職。受賞歴に日本生態学会宮地賞、日本応用動物昆虫学会賞、日本動物行動学会日高賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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