集英社新書<br> ゲームが教える世界の論点

個数:
電子版価格
¥990
  • 電子版あり

集英社新書
ゲームが教える世界の論点

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年04月24日 02時03分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212495
  • NDC分類 797.9
  • Cコード C0276

出版社内容情報

【ゲーム批評で読む現代社会】
コロナ禍の「おうち時間」によって急速な成長を遂げたゲーム産業。
米大統領選のキャンペーンに「どうぶつの森」が用いられたり、オリンピックの開会式にゲーム音楽が使用されるなど、その影響力は現実の社会にも及んでいる。
そうした状況を反映するかのように、世界中で支持されているゲームは、さまざまな問題の解決策を示している。
本書では大人気ゲームの読解を通して、陰謀論、分断、叛乱、新自由主義、家族といった重要なテーマを考え、理想的な社会のあり方を提示する。

【おもな内容】

第一章 ポストトゥルースと陰謀論
1 分断された人類ーー『デウスエクスマンカインド・ディバイデッド』
2 差別を経験するシミュレーターーー『ウィッチャー3 ワイルドハント』
3 情報操作に対抗する個の覚醒ーー『ペルソナ5』

第二章 分断を超えるために
1 対話と理解の重要性ーー『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』
2 人々を「つなぐ」必要性の体感ーー『DEATH STRANDING』

第三章 革命と叛乱のジレンマ
1 暴力的な叛乱か、芸術的な抵抗かーー『Detroit: Become Human』
2 テクノロジーによる管理からの解放は可能かーー『The Stanley Parable』
3 いかにして反抗を正しく導くかーー『ライフイズストレンジ』

第四章 新自由主義の終わり
1 「他者化」「非人間化」に抵抗するためにーー『The Last of Us Part II』
2 「選択と集中」の痛みを描くーー『イースVIII Lacrimosa of DANA』
3 原暴力への贖罪と、宗教的実存への移行ーー『レッド・デッド・リデンプションII』

第五章 家族と生命の神話
1 レトロトピアの誘惑ーー『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』
2 自然や故郷を破壊するエネルギー産業とどう対峙すべきか
ーー『ファイナルファンタジVII』『ファイナルファンタジVII リメイク』
3 思いどおりにならない存在と共存する訓練ーー『ゴッド・オブ・ウォー』
4 世界を愛する気持ちをーー『Horizon Zero Dawn』


【著者略歴】
藤田直哉(ふじた なおや)
批評家。日本映画大学准教授。1983年、札幌生まれ。東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻修了。博士(学術)。著書に『虚構内存在』『シン・ゴジラ論』『攻殻機動隊論』『新海誠論』(作品社)、
『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)、『娯楽としての炎上』(南雲堂)、『シン・エヴァンゲリオン論』(河出新書)、『百田尚樹をぜんぶ読む』(杉田俊介との共著、集英社新書)ほか。

内容説明

コロナ禍の「おうち時間」によって急速な成長を遂げたゲーム産業。米大統領選のキャンペーンに「どうぶつの森」が用いられたり、オリンピックの開会式にゲーム音楽が使用されるなど、その影響力は現実の社会にも及んでいる。そうした状況を反映するかのように、世界中で支持されているゲームは、さまざまな社会問題の解決策を示している。本書では大人気ゲームの読解を通して、陰謀論、分断、叛乱、新自由主義、家族といった重要なテーマを考え、理想的な社会のあり方を提示する。

目次

第1章 ポストトゥルースと陰謀論(分断された人類―『デウスエクス マンカインド・ディバイデッド』;差別を経験するシミュレーター―『ウィッチャー3 ワイルドハント』 ほか)
第2章 分断を超えるために(対話と理解の重要性―『VA‐11 Hall‐A:Cyberpunk Bartender Action』;人々を「つなぐ」必要性の体感―『DEATH STRANDING』)
第3章 革命と叛乱のジレンマ(暴力的な叛乱か、芸術的な抵抗か―『Detroit:Become Human』;テクノロジーによる管理からの解放は可能か―『The Stanley Parable』 ほか)
第4章 新自由主義の終わり(「他者化」「非人間化」に抵抗するために―『The Last of Us Part 2』;「選択と集中」の痛みを描く―『イース8 Lacrimosa of DANA』 ほか)
第5章 家族と生命の神話(レトロトピアの誘惑―『ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて』;自然や故郷を破壊するエネルギー産業とどう対峙すべきか―『ファイナルファンタジー7』『ファイナルファンタジー7 リメイク』 ほか)

著者等紹介

藤田直哉[フジタナオヤ]
批評家。日本映画大学准教授。1983年、札幌生まれ。東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

47
読書が好きになる前は、ゲームが好きだった。1日何時間もやっていた気がする。そんなゲームをプレイすることによって社会問題を解決する糸口を見つけることができるというのが本書の主張である。章ごとにゲームが紹介されており懐かしいものや初見のものもあった。2024/10/26

緋莢

14
図書館本。<プレイヤーは差別される立場を疑似体験する>、<分かりやすい勧善懲悪や、ハッピーエンドになる選択肢はない>という「ウィッチャー3 ワイルドハント」、<解放や自由をゲームのなかで満足させることすら、管理され 設計されたシステムとルールのなかで行われていることにすぎない>という「The Stanley Parable」など、分断、革命と叛乱、新自由主義などに関わる問題の解決策を、ゲームを通して考えていこうという本(続く 2024/06/06

takka@ゲーム×読書×映画×音楽

11
「時間がないから」という理由で避けられてしまうゲーム。この本を読了して、ゲームは「物語や世界観を追体験できるからこそ考えさせられるメディア」だと改めて感じた。『ファイナルファンタジーⅦ』で描かれる、環境や文明社会・自分とは何かについて。『レッド・デッド・リデンプションⅡ』で描かれるアメリカ開拓時代の闇と戦争や対立・正義。この本では現代ゲーム(本著の定義は自分にとって曖昧だった)、主にPS4で遊べる作品から社会を考えるきっかけになるいい本だが、少し左寄りな思想が強い点に注意。2023/01/29

dowalf

7
きっと「ドラクエ」とか、「ポケモン」とか、「ゼルダ」とか、このところ大ヒットしたみんなが知ってるゲームが出てくるんでしょう…と思っていましたが、列挙されたタイトルは海外発のものやインディーズ発等、(知ってる人には名作でも)あまり一般的には知られていないものが多く、考察の内容もプレイヤーの心理状態に与える影響から、社会問題へのアプローチまで深く考察されており、読みごたえがありました。ゲームにしかできない役割が今後の社会に生まれる予兆めいたものも感じました。2023/07/09

つまみ食い

6
おそらくこれまでも同様のテーマやアプローチの本はあったと思うが、ゲームのメディアとしての構造(時間やゲーム内世界の万能的な存在であると同時にゲームの制作者に規定されてもいる)やそうした構造に自覚的かつ批判的なゲームが作られるようになっていることなど新鮮なトピックが多かった。2024/11/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20528662
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。