集英社新書<br> 「鬱屈」の時代をよむ

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集英社新書
「鬱屈」の時代をよむ

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  • サイズ 新書判/ページ数 265p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212471
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0295

出版社内容情報

今の「不安感」を解くカギは、100年前の「言葉」にあった!

【おもな内容】
新型コロナウイルスの流行、東日本大震災、ウクライナ侵攻…など、人々を「鬱屈」とさせる未曾有の混乱に見舞われている現代。
我々は、内面に生じるモヤモヤした感情とどう付き合うべきか。
そのヒントは、100年前にあった!

本書では、スペイン風邪や関東大震災、そして第一次世界大戦の時代における、「災後」の言語空間に着目。
夏目漱石や太宰治、芥川龍之介、田山花袋などの有名文学作品をはじめ、雑誌、辞書、詩といった膨大な資料を引きながら、「鬱屈」の時代を読み解く。

【目次】
はじめに
第一章 気持ち・感情・感覚の言語表現
第二章 文学作品の「鬱屈」
第三章 辞書に載せられた鬱屈した「気持ち・感情」
第四章 詩的言語にあらわれた「鬱屈」
第五章 二〇二〇年~二〇二二年の「鬱屈」
おわりに

【著者略歴】
今野 真二(こんの・しんじ)
清泉女子大学教授。
日本語学専攻。
一九五八年、神奈川県生まれ。
八六年、早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、現職。
著作に『盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える』(集英社新書)、『うつりゆく日本語をよむ―ことばが壊れる前に』(岩波新書)、『振仮名の歴史』(岩波現代文庫)、『日本語の教養100』(河出新書)、『言霊と日本語』(ちくま新書)など多数。

内容説明

新型コロナウイルスの流行、東日本大震災、ウクライナ侵攻…など、人々を「鬱屈」とさせる未曾有の混乱に見舞われている現代。我々は、内面に生じるモヤモヤした感情とどう付き合うべきか。そのヒントは、一〇〇年前にあった!本書では、スペイン風邪や関東大震災、そして第一次世界大戦の時代における、「災後」の言語空間に着目。夏目漱石や太宰治、芥川龍之介、田山花袋などの有名文学作品をはじめ、雑誌、辞書、詩といった膨大な資料を引きながら、「鬱屈」の時代を読み解く。

目次

第1章 気持ち・感情・感覚の言語表現(気持ちと感情;気持ち・感情と身体性 ほか)
第2章 文学作品の「鬱屈」(夏目漱石「道草」;佐藤春夫「田園の憂鬱」 ほか)
第3章 辞書に載せられた鬱屈した「気持ち・感情」(『ポケット顧問 や・此は便利だ』;『新らしい言葉の字引』 ほか)
第4章 詩的言語にあらわれた「鬱屈」(「気持ち・感情」を言語化する;災後の詩的言語 ほか)
第5章 二〇二〇年~二〇二二年の「鬱屈」(新型コロナウイルスと言語表現;ウクライナ戦争と言語表現 ほか)

著者等紹介

今野真二[コンノシンジ]
清泉女子大学教授。日本語学専攻。1958年、神奈川県生まれ。86年、早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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佐倉

6
三章の「辞書に乗せられた鬱屈した「気持ち・感情」」は大正から昭和初期の小説を読むのに役立ちそう。ヒステリー、ヒポコンデリー、アトモスフィア、暗示…もう使わない言葉もあれば使ってるけど意味がズレる言葉もあり、昔の小説を読むと困惑することがある。そのズレを理解するのに良いかも知れない。全体的にはテーマが広すぎるからか何を語りたいのかがちょっと理解し辛かった。あと「うっせぇわ」を揶揄したくなる気持ちは解るが、あれこそ現代の鬱屈のそのものではないか。五章のテーマを語るなら揶揄するだけでは片手落ちな気がする。2023/02/05

Naota_t

2
#2222/★3.1/一冊全体を通して、あまりピンとこない内容だった。タイトルの「鬱屈」とは、コロナ禍を経て、著者が「色々な<気持ち><感情>がある中で、溌剌とした気持ちや、喜びという感情ではなく、不安な気持ち、憂鬱な気持ち、鬱屈した気持ちや感情などに焦点を絞り、そうした気持ちや感情がどのように言語化されてきたかを<読む>ことをテーマ」にしている。歴史上の「鬱屈」した作品の一節をさまざま取り出していくのは珍しい(面白い)切り口だと思ったものの、結局、何がメインメッセージなのか、著者の意図がわかりかねた。2025/02/21

2
最後の一章だけが令和。あとは大正。もうちょっと時代を広げて欲しいなとも思わなくもない。しかしながらまあ結局巻末に参考文献が列記されていない新書である、ということ。2025/03/08

lyrical_otoca

0
個人的に合わなかった本。タイトルや帯文と本文がチグハグしている印象だった……。本文のほとんどが大正時代の文学について「鬱屈」はどう使われてきたかについての記載なので、現代の話は最終章にちょろっとしかないから現代の「鬱屈」の話が読みたいなら別なの方が良いと思う。2024/11/13

寺基千里

0
自分の中に湧き上がってくるこの何とも言えない感覚を「気持ち」、その感覚を言語化したものを「感情」と呼ぶ筆者の定義には共感できて、その上で、大正時代に生まれた作品における言葉から、当時の「感情」を読み取ろうとしているのだという試みがパッと掴めた。 筆者が対象とした時代に限らず、常にその作品のどこかには何かしらの「気持ち」「感情」が込められているのだという視点を養う意味でも、非常に面白い1冊だった。2023/05/04

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