集英社新書<br> 原発再稼働―葬られた過酷事故の教訓

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集英社新書
原発再稼働―葬られた過酷事故の教訓

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  • サイズ 新書判/ページ数 279p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212280
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0231

出版社内容情報

電力不足キャンペーンでなし崩し的に原発再稼働支持が広がる現状に異議あり!
―政治家・役人を徹底的な調査報道で追及する!―
悲劇に学ばない日本の現実

◆内容紹介◆
2011年3月、福島第一原発事故で日本の原発は終焉を迎えたかに見えた。
大津波の襲来という知見が事前にあったにも関わらず、規制当局は運転継続を黙認して過酷事故が発生。
安全神話に依存していたため防災体制はないに等しく、住民避難は混乱を極めた。
そして国内の原発はすべて停止し、「原子力ムラ」は沈黙した。国民は学んだはずだった。
だが、「懺悔の時間」はあっという間に終わった。
あれから一〇年以上が経ち、ハリボテの安全規制と避難計画を看板に進む原発再稼働の実態を、丹念な調査報道で告発。
著者の政治家、役人に対する鬼気迫る追及は必読。

◆主なトピック◆
第1部 安全規制編
第1章 密儀の中身
第2章 規制委がアピールする「透明性」の虚構
第3章 規制は生まれ変わったのか?
第2部 避難計画編
第4章 不透明な策定プロセス
第5章 避難所は本当に確保できているのか
第6章 隠蔽と杜撰のジレンマ
第7章 「絵に描いた餅」
第8章 避難計画とヨウ素剤
補遺 広瀬弘忠氏インタビューーフクシマ後も変わらない原発行政全般の虚構

◆著者略歴◆
日野行介(ひの・こうすけ)
1975年生まれ。
ジャーナリスト・作家。
元毎日新聞記者。
社会部や特別報道部で福島第一原発事故の被災者政策や、原発再稼働をめぐる安全規制や避難計画の実相を暴く調査報道に従事。
『除染と国家 21世紀最悪の公共事業』(集英社新書)、『調査報道記者 国策の闇を暴く仕事』(明石書店)、『福島原発事故 県民健康管理調査の闇』『福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞』(いずれも岩波新書) 、『原発棄民 フクシマ5年後の真実』(毎日新聞出版)等著書多数。

内容説明

二〇一一年三月、福島第一原発事故で日本の原発は終焉を迎えたかに見えた。大津波の襲来という知見が事前にあったにも関わらず、規制当局は運転継続を黙認して過酷事故につながった。安全神話に依存していたため防災体制はないに等しく、住民避難は混乱を極めた。そして国内の原発はすべて停止し、「原子力ムラ」は沈黙した。国民は学んだはずだった。だが、「懴悔の時間」はあっという間に終わった。あれから一〇年以上が経ち、ハリボテの安全規制と避難計画を看板に進む再稼働の実態を、丹念な調査報道で告発する。著者の政治家、役人に対する鬼気迫る追及は必読。

目次

第1部 安全規制編(密議の中身;規制委がアピールする「透明性」の虚構;規制は生まれ変わったのか?)
第2部 避難計画編(不透明な策定プロセス;避難所は本当に確保できているのか;隠蔽と杜撰のジレンマ;「絵に描いた餅」;避難計画とヨウ素剤)
補遺 広瀬弘忠氏インタビュー―フクシマ後も変わらない原発行政の虚構

著者等紹介

日野行介[ヒノコウスケ]
1975年生まれ。ジャーナリスト・作家。元毎日新聞記者。社会部や特別報道部で福島第一原発事故の被災者政策、原発再稼働をめぐる安全規制や避難計画の実相を暴く調査報道等に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

76
F1事故後の健康調査や被災者支援の問題点(いずれも岩波新書になり読了済み)をえぐり出していた毎日新聞記者が、フリーになって最初に出したのが、原発再稼働を審査する原子力規制委員会の「バックフィット」の実態と、再稼働承認の条件となる避難計画の杜撰さを暴いたのが本書だ。規制委員会が結局官僚組織で、実態は規制することよりも自らの組織に瑕疵が生じないような動きをするのは予想通り。また避難計画にしても、本心では1Fのようなことはまず起こらないと考えている担当者にとっては、リアリティのあるものなど作りようがないだろう。2022/08/24

読特

40
「行きつく先は民主主義の崩壊」…それでは済まない。原発事故は一つ間違えば、地球上の生命体の存続すら脅かす。「規制しない規制委」と「避難先がない避難計画」。2つの調査報道が安全対策の杜撰さを明らかにする。再稼働を止めるという結論はない。それは誰が決めたのか?ハリポテでも安全対策はできているということにする。本当に必要ならばこそ、緻密な事前対策が重要なのではないか。現場にモチベーションがないことは明らか。どんなに電力危機を煽られても原発は選択肢にはならない。当局の不誠実さを思えば、本当に危機なのかすら怪しい。2022/11/13

matfalcon

33
更田(原子力規制委員会委員長)と、東海第2原発を擁する大井田(茨城県知事)のポンコツを知りたければ必読。2023/01/15

更紗蝦

30
原発再稼働の看板となっている「安全規制」と「避難計画」の策定プロセスを知るには粘り強く情報公開請求をするしかなく、詭弁に弄されることなく丹念にアプローチを繰り返してようやく明るみに出した策定プロセスの実態は、「再稼働ありき」の方便であり、実効性を虚偽的に作り出された「机上の空論」でしかない・・・という状況を明らかにしたルポルタージュです。原発再稼働のような「国策」の基盤には、官僚によって蓄積された膨大な情報があり、その情報を官僚が「独占」していることが、外部からの検証を難しくしています。2023/10/15

くものすけ

9
原発推進を「国策」で決めている事がそもそもの大間違いだと思います。考え直した方がいい。官僚・行政は上からの指示を忠実に実行するだけなので、どんなに地元住民が犠牲になろうとお構いなし。司法の裁判官も最近は政府に忖度した判決を出す体たらくとなっています。既にあれ程のフクシマ事故が起きているのに原発再稼働が始まっています(女川原発は13年振りに再稼働したものトラブルで停止)誰(地元住民ら)かの安心・安全を犠牲に成り立つ原発再稼働なんてあり得ないと思いました。本書では原子力行政のデタラメ振りが炙り出されています…2024/11/04

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