集英社新書<br> 「推し」の科学―プロジェクション・サイエンスとは何か

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集英社新書
「推し」の科学―プロジェクション・サイエンスとは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212273
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0240

出版社内容情報

認知科学で見る、人間の知性

漫画やアニメの登場人物に感情移入し、二次元の絵や映像に実在を感じる。
はたまた実際に出会い触れることはほとんどないアイドルやアーティストの存在に大きな生きる意味を見出す。
これらの「推す」という行為は、認知科学では「プロジェクション・サイエンス」と呼ばれる最新の概念で説明ができる。
「いま、そこにない」ものに思いを馳せること、そしてそれを他者とも共有できることは人間ならではの「知性」なのだ。
本書では、「推し」をめぐるさまざまな行動を端緒として、「プロジェクション」というこころの働きを紐解く。

【目次】
はじめに
第一章 ♯「推し」で学ぶプロジェクション ―応援―
第二章 プロジェクションを共有するコミュニティの快楽 ―生成―
第三章 「推し」との相互作用が生まれるとき ―育成―
第四章 ヒトの知性とプロジェクション ―未来―
第五章 とびだす心、ひろがる身体 ―拡張―
第六章 プロジェクションが認識世界を豊かにする ―救済―
おわりに

(本文より)
「推し」に救われたという経験は、「推し」が自分に直接なにかしてくれたということではありません。
「推し」によって自分がなにかに気づいたり、自分がなにかできるようになったり、自分をとりまく世界のとらえ方が変わったということなのでしょう。
あらためて考えてみると、このような自分のありようとこころの変化は、本書のテーマである「プロジェクション」がもたらす事象そのものです。
はじめて聞いたという人が多いと思いますが「プロジェクション」とは、こころの働きのひとつで、認知科学から提唱された最新の概念です。

【著者プロフィール】
久保(川合)南海子 (くぼ(かわい) なみこ)
一九七四年東京都生まれ。
日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻博士課程修了。
博士(心理学)。
日本学術振興会特別研究員、京都大学霊長類研究所研究員、京都大学こころの未来研究センター助教などを経て、現在、愛知淑徳大学心理学部教授。
専門は実験心理学、生涯発達心理学、認知科学。著書に『女性研究者とワークライフバランス キャリアを積むこと、家族を持つこと』(新曜社)ほか多数。

内容説明

漫画やアニメの登場人物に感情移入し、二次元の絵や映像に実在を感じる。はたまた実際に出会い触れることはほとんどないアイドルやアーティストの存在に大きな生きる意味を見出す。これらの「推す」という行為は、認知科学では「プロジェクション・サイエンス」と呼ばれる最新の概念で説明ができる。「いま、そこにない」ものに思いを馳せること、そしてそれを他者とも共有できることは人間ならではの「知性」なのだ。本書では、「推し」をめぐるさまざまな行動を端緒として、「プロジェクション」というこころの働きを紐解く。

目次

第1章 #「推し」で学ぶプロジェクション―応援
第2章 プロジェクションを共有するコミュニティの快楽―生成
第3章 「推し」との相互作用が生まれるとき―育成
第4章 ヒトの知性とプロジェクション―未来
第5章 とびだす心、ひろがる身体―拡張
第6章 プロジェクションが認識世界を豊かにする―救済

著者等紹介

久保(川合)南海子[クボカワイナミコ]
1974年東京都生まれ。日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻博士課程修了。博士(心理学)。日本学術振興会特別研究員、京都大学霊長類研究所研究員、京都大学こころの未来研究センター助教などを経て、愛知淑徳大学心理学部教授。専門は実験心理学、生涯発達心理学、認知科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきぽん

67
「推し」に救われた、という経験を私もしたのですが、それはどういうことかというと、本書冒頭にあるように「推し」によって何かに気づいたり、自分がなにかできるようになったり、自分をとりまく世界のとらえかたが変わったということです。同じものを見ていても受け手によって千差万別ですが、「推し」はただの「好き」や「ファン」と違って人生を変える出会いな訳で、それが現実の異性であればいんですけどね…。「世界はとらえ方次第だ(桜井和寿)。」2023/02/12

なっぱaaua

48
「推し」に関わる行動や気持ちの例を端緒として、人間の様々な認知活動とプロジェクションという機能の深い関わりについて考察する本。著者が腐女子という事らしく、推しとプロジェクションとの関わりを分かり易く説明してくれる。ホモ・サピエンスが生存競争に生き残った理由もプロジェクション、「いま・そこにない」をイメージできたからこそだという。知性が具象のみから抽象的な世界へ踏み出したからこそ、今我々がここにいるというのに吃驚した。二次創作、実写化、モノマネ、応援上映などの事例を交えて面白可笑しく読んだ。~続く~2022/11/02

よっち

44
二次元の絵や映像、アイドルやアーティストの存在に大きな生きる意味を見出す「推す」という行為。「プロジェクション・サイエンス」と呼ばれる認知科学概念から考察した一冊。狭義の具体的なアクションを連想させる「推す」という行為は、「プロジェクション・サイエンス」から見るとそれは今そこにないものに思いを馳せること、それを他者とも共有できる人間ならではの知性で、それによって自分がなにかできるようになったり、自分をとりまく世界のとらえ方が変わるようなことは、たくさんの人が実際に体験している身近なことなのを実感しました。2022/10/12

くさてる

21
マンガやアニメのキャラクターや実際に接触することはほとんどないアイドルやアーティストに感情移入し「推す」ことの意味を、認知科学の見地から解説した内容。取り上げられているオタク界隈の単語や解説が、その目線からしてもまっとうで間違いないあたりで信頼できると思いました。とくに二次創作に関する箇所とか、こんな新書でここまで正しく解説されるとは……と思いましたが、まさかそれがこんな概念にたどり着くとは。前半と後半のトーンの違いに戸惑うかもしれませんがそのまま読み進めていくと納得いく結論が待ってます。面白かったです。2022/10/21

T

21
本書のテーマは「プロジェクション」という認知科学の概念。それを、「推し活」を通して解説した書籍。全6章の章立てのうち前半の1~3章はプロジェクションとはどういったものかを解説した学術的な内容で個人的には面白かったです。後半の4~6章もプロジェクションが関わる具体例とその説明なので、前半の内容を深めながら読むことができました。2022/09/07

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