集英社新書<br> 「黒い雨」訴訟

個数:
電子版価格
¥1,056
  • 電子版あり

集英社新書
「黒い雨」訴訟

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月01日 13時03分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212228
  • NDC分類 369.37
  • Cコード C0236

出版社内容情報

なぜ、被爆者たちは切り捨てられたのか――。

広島の原爆投下から70年以上を経て、ようやく語られ始めた真実の数々。
「黒い雨」による被ばく問題を記録した、初めてのノンフィクション。

----------

原爆投下直後、広島に降った「黒い雨」。
多くの人がその放射線を帯びた雨による深刻な健康被害に苦しめられていながら、「被爆者」と認めて救済する制度はなかった。
雨を浴びた住民らは国に援護を求めて訴訟提起したが、解決までの道のりは長く険しいものだった。
なぜ、国は黒い雨被爆者を切り捨てたのか――。

本書は当事者の歩みをたどるとともに、米軍の被害軽視に追従した国の怠慢、非科学的な態度をあぶり出していく。
戦後70年以上を経て、ようやく語られ始めた真実の数々。
「黒い雨」による被ばく問題、その訴訟の全容を記録した初めてのノンフィクション。

----------

なぜ、黒い雨被爆者は戦後七五年余りもの間、置き去りにされてきたのか。
そこには、被ばくの影響を訴える声を「切り捨てる」論理があった。
これに疑義を唱え、被ばくを巡る救済のあり方を問うたのが、「黒い雨」訴訟だった。
黒い雨被爆者がなぜ、どのように切り捨てられ、そして何を訴えて援護を勝ち得たのか。
本書は、黒い雨被爆者が「切り捨てられてきた」戦後を記録した、初めてのノンフィクションである。
その記録は長崎で、福島で、そして世界中で今も置き去りにされている放射線による被害者を救う道しるべになると確信している。
(「序章 終わらない戦後」より)

【目次】
序章 終わらない戦後
1章 “降らなかった" 黒い雨
2章 選別される被爆者
3章 雨が「卵形」に降るか!
4章 「黒い雨」訴訟
5章 私たちは、嘘はつけないの
終章 切り捨てられる被ばく

【著者プロフィール】
小山美砂(こやま みさ)
毎日新聞記者。
1994年、大阪府生まれ。
2017年に入社し、希望した広島支局に配属。
被爆者や原発関連訴訟の取材に取り組んできた。
原爆報道キャップとなった2019年秋から、当事者の証言や思いを伝える連載「区域外の被爆者を訪ねて 『黒い雨』の原告は訴える」を開始。
以降、100人近くへの取材を通して被爆者援護の課題を発信してきた。
2022年4月~大阪社会部在籍。

内容説明

原爆投下直後、広島に降った「黒い雨」。多くの人がその放射線を帯びた雨による深刻な健康被害に苦しめられていながら、「被爆者」と認めて救済する制度はなかった。雨を浴びた住民らは国に援護を求めて訴訟提起したが、解決までの道のりは長く険しいものだった。なぜ、国は黒い雨被爆者を切り捨てたのか―。本書は当事者の歩みをたどるとともに、米軍の被害軽視に追従した国の怠慢、非科学的な態度をあぶり出していく。戦後七〇年以上を経て、ようやく語られ始めた真実の数々。「黒い雨」による被ばく問題、その訴訟の全容を記録した初めてのノンフィクション。

目次

序章 終わらない戦後
1章 “降らなかった”黒い雨
2章 選別される被爆者
3章 雨が「卵形」に降るか!
4章 「黒い雨」訴訟
5章 私たちは、嘘はつけないの
終章 切り捨てられる被ばく

著者等紹介

小山美砂[コヤマミサ]
毎日新聞記者。1994年、大阪府生まれ。2017年に入社し、希望した広島支局に配属。被爆者や原発関連訴訟の取材に取り組んできた。原爆報道キャップとなった2019年秋から、当事者の証言や思いを伝える連載「区域外の被爆者を訪ねて『黒い雨』の原告は訴える」を開始。以降、一〇〇人近くへの取材を通して被爆者援護の課題を発信してきた。2022年4月~大阪社会部在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェアー

5
国は責任を逃れるために、被害を負った人があきらめるか死ぬかするまで待ち続ける。同じ被害者の中に分断を持ち込み、内部崩壊を促す。ビキニや戦災被害者、慰安婦問題も含めて、その姿勢は常に一貫している。 今回、ほんのささやかな突破口を開くことができたが、ほとんどは厚い岩盤の前に立ち竦んでいる。ごくまっとうな被害の補償を求めるため、すごい努力と年月を重ねなければならないこと自体が間違っている。「素晴らしい判決」を司法が出さなければ救済されない仕組みそのものが間違っている。 読むべき本。 2022/09/08

belier

2
「黒い雨」については大抵の人がそうだとあるように、小説でむかし読んで言葉だけ知っていただけだった。「黒い雨」訴訟とは、黒い雨が降ったと国が認めた地域があまりに狭すぎたため、被害者とされなかった人たちが被爆者援護法による救済を求めた裁判だ。差別を恐れて声を上げなかった人たちの存在、国が被害者の存在を極力認めないなど、水俣病などと同様のことが起こっていた。裁判は政権が政治決着したため勝訴に終わったが、救済を渋る姿勢は変わらず。「国が勝手に戦争をして、病気だらけの人生をほっておいた」と被害者。心しておくべし。2023/01/27

ゆきんこ

1
黒い雨による被爆は雨の量、大雨、小雨ではないのにそれで線引きされて被爆者は苦しんできた。 「疑わしきものは救済」という理念で裁判は下されるべきだ。 戦後70年以上経って勝訴できたが、多くの人たちがすでに亡くなっているのは残念なことだ。 県市が控訴しかなかったのはよかった。 2024/03/12

いとのり

0
「黒い雨」はもちろん知っていたが、本当の「黒い雨」の被害は全然知らなかったことに気付かされました。でも「黒い雨」が降った直後に差別を恐れて「黒い雨」は降らなかったことにしようとした気持ちはわかりますが、そのような「差別」が起こらない社会を目指していかないとな、と思います2024/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19893102
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品