集英社新書<br> 世界大麻経済戦争

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集英社新書
世界大麻経済戦争

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087211818
  • NDC分類 618.2
  • Cコード C0233

出版社内容情報

日本ではいまだに非合法薬物として厳しく禁止されている大麻。
しかし、世界は今、「合法大麻」をビジネスにつなげようという「グリーンラッシュ」に沸いている。
合法大麻とは、病気の治療に使用される「医療用」、ヘンプと呼ばれ、繊維・燃料・建築資材・食品など広範囲に使われる「産業用」、そして「嗜好用」の3つである。
アメリカでは各州でこの3つが解禁され、新たな産業が始まっているし、カナダはG7で最初に大麻を全面解禁し、ビジネス界をけん引している。
また、中国は産業用ヘンプでトップシェアを誇り、イスラエルは医療用の最先端を走っている。
さらに南米、欧州、アフリカ、アジア各国も、大麻を次々と解禁・合法化し、新ビジネスを開始しているのだ。
本書では、大麻の歴史と基礎知識を解説するとともに、各国別の具体的産業を紹介。
この流れに完全に乗り遅れた日本は、今後どうすべきなのか、その点も検証していく。

【著者略歴】
矢部武(やべ たけし)
一九五四年、埼玉県生まれ。国際ジャーナリスト。
七〇年代半ばに渡米し、アームストロング大学で修士号取得。帰国後、ロサンゼルス・タイムズ東京支局記者を経てフリーに。
人種差別、銃社会、麻薬など米国深部に潜むテーマを抉り出す一方、政治・社会問題などを比較文化的に分析し、解決策を探る。
著書に『アメリカ白人が少数派になる日』(かもがわ出版)、『大統領を裁く国 アメリカ』(集英社新書)、『アメリカ病』(新潮新書)、『人種差別の帝国』(光文社)、『大麻解禁の真実』(宝島社)、『医療マリファナの奇跡』(亜紀書房)、『日本より幸せなアメリカの下流老人』(朝日新書)など多数。

内容説明

日本ではいまだに非合法薬物として厳しく禁止されている大麻。しかし、世界は今、「合法大麻」でビジネス展開する「グリーンラッシュ」に沸いている。合法大麻とは、病気の治療に使用される「医療用」、ヘンプと呼ばれ、繊維・燃料・建築資材・食品など広範囲に使われる「産業用」、そして「嗜好用」の3つで、世界各国は、これら大麻を次々と解禁・合法化し、経済成長しているのだ。大麻の未来はどうなるのか?その歴史と基礎知識、各国の産業を紹介しつつ、この流れに乗り遅れた日本がどうすべきかを検証する。

目次

はじめに―「グリーンラッシュ」に沸く世界の大麻産業
第1章 なぜ大麻は世界で禁止され、いま解禁されているのか
第2章 米国、カナダで急拡大する「合法大麻」市場
第3章 北米に対抗する中国とイスラエル
第4章 追う欧州、アフリカ、中南米、アジア
終章 世界の大麻市場から取り残される日本

著者等紹介

矢部武[ヤベタケシ]
1954年、埼玉県生まれ。国際ジャーナリスト。70年代半ばに渡米し、アームストロング大学で修士号を取得。帰国後、ロサンゼルス・タイムズ東京支局記者等を経てフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

92
アメリカの一部の州やカナダで合法化が進んでいる嗜好用大麻。一方、日本では多くの国で合法化が進んでいる医療用大麻も違法であり、合法化の議論も一般化していない状態。世界での大麻を巡る最新状況が纏められており、大麻=悪との固定観念が崩される一冊。2021/11/28

アーロン

15
世界で大麻がどのように扱われているかが良くわかる書籍。特に医療用として、身体にどのような効能があるか、世界での実証例を踏まえて認識するべきだと思う。日本では政府やマスコミのミスリードがひどすぎる。GHQが作った法律をいつまでも守る意味はあるのか?まずは医療用(てんかんやうつ病など)や産業用(衣料や建築資材や車体ボディなど)としての大麻の可能性を検討する場を設けるべきだと思う。2021/09/12

fseigojp

9
ヘンプと大麻は別物として扱われていた2021/09/02

くらーく

5
北海道で育成すれば良いのにね。気候的にも向いているだろうし、土地は余っているし。特区を作って管理すれば作成しても良いのでしょ? あと、法律は一定期間が過ぎたら、見直しが必要ですな。本書に書かれている事が事実ならね。技官たちは何をしているのだろうか(まあ、他の方が忙しいのでしょうな)。 2021/09/18

はたえす

3
大麻解禁についての最近の世界の潮流について書かれた本。「経済戦争」というタイトルの割には経済的な話は薄味だと感じた。「日本人のための大麻の教科書」でも指摘されていたが、医療、産業用と嗜好用は分けて考えるべきで、世界的には産業用はは環境負荷低減、医療用はQOL向上に役立つという認識になっているようだ。著者も指摘しているとおり、海外では選択肢としてひとつである医療大麻が国内では認められていないばかりか、処罰の対象となってしまう。それは生存権の侵害や、幸福追求権の侵害なのではないだろうか?2021/12/30

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