集英社新書<br> 源氏物語を反体制文学として読んでみる

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源氏物語を反体制文学として読んでみる

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087210507
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報



三田 誠広[ミタ マサヒロ]
著・文・その他

内容説明

紫式部が『源氏物語』を書いた平安時代は、摂関政治(天皇に嫁いだ娘が男児を産むことで外戚として権力を得る)の全盛期にあった。しかし『源氏物語』は天皇親政の時代を舞台とし、「源」という元皇族が活躍するストーリーだ。摂関政治をあえて否定するという、いわばその時代の「反体制文学」として『源氏物語』は大ベストセラーとなり、多くの読者の支持を得た。なぜ紫式部はそのような果敢な挑戦をしたのか。紫式部が時代をどう感じ、またどのようなモチベーションで物語を綴ったのか。独自の視点で鮮やかに描く、新しい『源氏物語』論。

目次

まえがき―『源氏物語』の謎
第1章 紫式部と『源氏物語』
第2章 源氏一族の悲劇
第3章 摂関家の権威と専横
第4章 紫式部の出自と青春時代
第5章 紫式部の恋と野望
第6章 摂関政治の終焉

著者等紹介

三田誠広[ミタマサヒロ]
作家。1948年生まれ。早稲田大学文学部卒業。1977年『僕って何』で芥川賞受賞。早稲田大学文学部客員教授を経て、武蔵野大学文学部教授。日本文藝家協会副理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

73
そういわれると、源氏物語は私のなかで「源氏物語」という固有名詞であり、それ以上でもそれ以下でもなかったことがわかる。固定観念を揺さぶってくれる作品。2018/10/03

Isamash

22
作家の三田誠広による2018出版年著作。源氏物語の成立背景にアンチ藤原の思いがあると説いている。後宮に勤めている女官達は高貴ながら当時経済的に恵まれていない家庭源氏系が多かったらしく、その方々が最大の聴き手・読者であり、彼女達の夢や希望の書であったと。しかし源氏系の家に事実上養子に出されていた藤原道長が兄達の死亡もあり権力奪取のチャンスが来る。嫁に出していた娘彰子の元に文学好きの一条天皇が来る為の戦略商品として源氏物語に目をつけ紫式部を彰子付きの女官としたと。戦略は成功し後に天皇となる男児を懐妊。面白い。2023/09/24

T66

10
源氏物語好きとしては押さえねば、と思い読んでみたけど、日本史にそう詳しくもないので正直難しかった?反体制、ってのもよく分からなかったし。それでも、「宇治十帖」で雰囲気がガラッと変わる背景は面白かった。聞き手の女房の層に合わせて登場人物を設定してる、というのも面白い。あとは、白河院と璋子の話は驚き。リアル紫の上ではないか!「輝く日の宮」と合わせて、何か本を見つけて読んでみることにする。小さいけどマニアックな知識が得られたのは良かった。図書館本2019/02/19

TheWho

9
日本文学史上燦然と輝き、かつ世界に誇れる名作「源氏物語」の成立と平安時代の時代背景を絡ませた正に大河ドラマ「光る君へ」の副読本とも云える源氏物語読本。時に摂関政治の全盛期にありながら何故主人公が光源氏なのか?それは、藤原摂関家が興隆と共に臣籍降下した「源氏」の没落の悲劇があり、その恨みが源氏物語が大ブレイクした要因でないかと著者は類推する。確かに紫式部が縁を持った源倫子やその女御達は全て源氏一族であり、彼女らが源氏物語の最初の読者であった事は否めない。大河をより理解する一助になる1冊です。2024/02/13

もも

9
久しぶりに行った大型書店で平積みになっていたこの本を借りた。読んで良かったなあ。題名の『源氏物語を反体制文学として読んでみる』を歴史的事実によって裏付けていくのだが筆者の文章力の巧みさでまるで物語を読んでいるかのようだった。大学受験で日本史、古典にどっぷりと浸かったので有名なエピソードは知っていたつもりだったがこの本を読んでその一つ一つのエピソードが数珠の様に繋がっていく感覚を得た。いや、数珠ではないな、一歩のロープだ。それと同時にかなり日本史分野を忘れているなと感じずにはいられなかった…ショックだ。→2018/10/13

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