出版社内容情報
トランプがニクソン以来の弾劾・辞任に追い込まれるかもしれない。大統領を追及してきたメディア、議会、裁判所、国民の動きを描くことで、米国の民主主義の健全さ・底力を浮き彫りにする。
矢部 武[ヤベタケシ]
著・文・その他
内容説明
「エルサレムはイスラエルの首都」発言への反発、北朝鮮情勢、暴露本の出版と、トランプに逆風が吹き荒れている。さらに二〇一八年は大統領選当時から指摘されていた「ロシア疑惑」「FBIの捜査妨害」、大統領の地位を利用して利益を得た憲法違反の「報酬条項」問題が解明され、ニクソン以来四四年ぶりの弾劾・辞任劇が起こるかもしれない。大統領を追及するメディア、議会・裁判所、国民のデモ…トランプ政権下の一連の動きを検証し、ニクソンのケースと比較しながら国家の最高権力者を辞めさせられる米国民主主義の強靱さを描く。同時に安倍一強の下、対照的な日本の現状に、民主主義とは何かを問いかける!
目次
序章 トランプの誤算
第1章 「司法妨害」と「ロシア疑惑」
第2章 憲法の「報酬条項」違反
第3章 ニクソンとトランプの類似点
第4章 弾劾手続きの開始と大統領の解任
第5章 民主主義を守る「アメリカの底力」
エピローグ 似た者同士の「ドナルドとシンゾウ」
著者等紹介
矢部武[ヤベタケシ]
1954年、埼玉県生まれ。ジャーナリスト。七〇年代半ばに渡米し、アームストロング大学で修士号を取得。帰国後、ロサンゼルス・タイムズ東京支局記者を経てフリーに。銃社会、人種差別、麻薬など米国深部に潜むテーマを描く一方、教育・社会問題などを比較文化的に分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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