出版社内容情報
諏訪中央病院での地域医療、ベラルーシやイラクにおける国際支援を通じ、限界状況に置かれた人々の病苦に向き合った鎌田實医師が、人間の値打ちを決める7つの「カタマリ」について論じた注目の一冊。
内容説明
格差社会の中で、自分には生きる価値がないと思わされている人たちが増えている。上司からパワハラをされ、うつ病や自殺に追い込まれる若者もいる。そして、一部の勝ち組だけが、大きな顔をしている。本書は、諏訪中央病院での地域医療や東日本大震災の被災地支援、ベラルーシやイラクにおける国際支援を通じて、長年、限界状況に置かれた人々の病苦にむきあってきた鎌田医師が、混迷の時代に、ますます見えにくくなってきた“人間”を、根底から問い直した一冊である。―著者が提示する、人間の値打ちを決める七つの「カタマリ」とは何か?
目次
第1章 人間の「値段」と「価値」について―広がる格差のなかで生きなければならない現代。人間の「値段」にも格差があるかもしれない。だが、人間の「価値」はそれとは違う次元にある。(人間の値打ちは一定ではない;お金も大切だけどほかにも大切なモノがある ほか)
第2章 「働くこと」「愛すること」と「生きる価値」―自分の存在価値を見失ったとき、「働くこと」「愛すること」のふたつが生きる意味を教えてくれる。(「働くこと」「愛すること」が人間の価値を決める;電通の何が問題か ほか)
第3章 困難なときに現れる人間の「値打ち」―厳しい状況に陥ったからといって「もうダメだ」と絶望してはいけない。そこから這い上がるときに「人間の値打ち」が出てくる。(「再び立ち上がる勇気」の奮い立たせ方;コンテナに住んでいても値打ちのある生き方をする ほか)
第4章 人間の「価値」ってなんだろう―人間は内に善も悪も秘めた存在。そんな人間の、「価値」とは何かを考えた。それぞれの「多様性」を認める「寛容」さだ。(ノーベル賞作家が語った「人間らしさ」;悪魔と天使が共存するイキモノ、人間 ほか)
第5章 自分の「価値」を決められるのは人間だけ―人間の「価値」は変わるからおもしろい。固定観念から離れて、自分で自分の「価値」を見つけよう。(「服従」は人間の値打ちを下げる;「部屋のなかに象がいるぞ」と言う勇気 ほか)
著者等紹介
鎌田實[カマタミノル]
1948年、東京生まれ。諏訪中央病院名誉院長。日本チェルノブイリ連帯基金理事長、日本・イラク・メディカルネット代表、地域包括ケア研究所所長、東京医科歯科大学臨床教授。2000年、『がんばらない』(集英社)がベストセラーに。06年、読売国際協力賞、09年、ベスト・ファーザー・イエローリボン賞(学術・文化部門)、11年、日本放送協会放送文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
Roko
BluePlanet
がぁ
*