集英社新書<br> 「18歳選挙権」で社会はどう変わるか

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集英社新書
「18歳選挙権」で社会はどう変わるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087208382
  • NDC分類 314.82
  • Cコード C0236

出版社内容情報

16年夏より導入される「18歳選挙権」制度の意義とは何なのか? また、「18歳選挙権」は社会にどのようなインパクトを与えることができるのか? 子どもの主権者教育の第一線の研究者が平易に解説する。




林 大介[ハヤシダイスケ]

内容説明

二〇一六年より施行される「18歳選挙権」制度。選挙権年齢引き下げを契機に「一〇代からの政治参加」の是非が問われるなか、「18歳選挙権」はどのようなプロセスで社会の変革に寄与し得るのか。本書では、「子どもの主権者教育」の第一線の研究者であり、長きにわたり教育の現場に携わってきた著者が、「18歳選挙権」導入の経緯と問題点や、中高生の政治教育を阻む政治的中立性の壁、著者も積極的に取り組む「模擬選挙」の実状、そして本制度を起爆剤とした若者の政治参画への展望に関して、わかりやすく解説、提言する。

目次

序章 子どもに政治の話はわからないのか?
第1章 「18歳選挙権」制度の経緯と展望
第2章 主権者教育を阻む「政治的中立性」の壁
第3章 「模擬選挙」とは何か
第4章 一八歳“まで”の政治参加―社会全体で育む子どもの主権者意識
終章 政治を変えることは、教育を変え、社会を変えること

著者等紹介

林大介[ハヤシダイスケ]
1976年、東京都生まれ。東洋大学社会学部助教。法政大学大学院社会科学研究科修士課程政治学専攻修了後、障害児介助員、中高の非常勤講師、NPOチャイルドライン支援センター事務局長、文部科学省専門職等を経て現職。総務省・文科省が作成した政治・選挙等に関する高校生向け副教材『私たちが拓く日本の未来』の作成にも携わる。「模擬選挙推進ネットワーク」「子どもの権利条約ネットワーク」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

88
18歳選挙権が導入されたことで、選挙はどう変わっていくかを論じています。今の時代、10代でも政治に関心を持っている人もいますし、選挙権を与えるという考えも賛同できます。日本国民である以上、誰もが政治に対する権利を持っているにも関わらず、ずっと20歳以上しか選挙という形で政治に意見を述べられなかった状況の方が違和感のあるものだったに違いありません。勿論、選挙権の年齢を引き下げたことで政治が変わるかどうかはまだわかりませんが、世代交代の時代、若い時分から政治を考える必要性はあると思います。2016/08/01

Emperor

21
教育実習期間で「主権者教育」の重要性に触れた。そして、7月10日の選挙結果に疑問を持った。帯にも書いてあるように、新たに力を得たフレッシュな240万票が政治に与える影響は大きい。たかが(されど)240万票。この数字を微力ととらえている大人が減ることを願ってやまない。2016/10/19

どら猫さとっち

9
いよいよ今年から、有権者の年齢が18歳に引き下げるなった。そうなったことで、選挙はどう変わっていくのかを、本書は解明している。今や10代も政治や選挙について考えることが多く、SEALDsのメンバーも10代の人たちもいる。10代からでも選挙権を得ることは、賛成できる。しかし、一朝一夕にいい効果は得られないのではないかと思う一面もある。社会を狭い了見の道徳観ではなく、どのように改善し支えていくかを学ぶ教育が、これからは必要だ。2016/07/03

hk

8
【備忘録&雑感】■「ベトナム戦争が選挙年齢引き下げの端緒」18歳参政権は1970年のアメリカをもって嚆矢とする。当時ベトナム戦争のために米は18歳から徴兵を行っていた。厭戦気分が広まるなかでなんとか徴兵若手兵士の不満を和らげるために与えたアメが参政権だったわけだ。そこからドイツなど徴兵制度を有している国々が18歳参政権を次々と導入していった。 ⇒⇒ かつて労働集約型だった戦争も今は昔、現下の戦争は頭脳集約型にとってかわり人手を必要としない形態に様変わりした。労働集約型の旧来の戦争では若い兵士が重宝され選挙2016/12/08

入江・ろばーと

4
子どもだって「主権者」なのに、そういう機会からは遠ざけられてきた。そもそもその状況がおかしかった。今回の選挙権年齢引き下げを機に、子どもたちが「自分の力で政治を判断できる」ような教育が進められることを祈る。2016/06/30

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