出版社内容情報
数年前に巷間を賑わした「医療崩壊」はその後どのような道を辿ったのか。相次ぐ制度改革やアメリカ型医療の流入といった目まぐるしい変化を、日米における医療現場の比較から徹底考察する!
内容説明
医師不足や医療不信が同時多発的に拡大し、社会問題化した「医療崩壊」は、その後どのような道を辿ったのか。本書では、繰り返される医療事故をはじめ、「医療崩壊」後の日本医療が今なお抱える問題を、独自の職業観や医局運営術も交えながら検討し、米国での無給研究員時代より続く著者自身の実践から捉え直す。新医療事故調査制度や新専門医制度などの相次ぐ制度改革や、アメリカ型医療の流入といった目まぐるしい変化について、日米両国の現場で外科医療に携わった体験を交えて考察した一冊。
目次
第1章 米国医療の光と影(日本メディアがゆがめた実像;弱者を守れない保険制度 ほか)
第2章 日本の医療はなぜ崩壊したのか(医療崩壊=勤務医崩壊;医療に警察が介入する国 ほか)
第3章 外科医療はトキメキの宝庫(トキメキファインダー;最初のつまずき ほか)
第4章 意識改革で外科医局再生―トキメキと安らぎのある村社会(疲弊しきった外科医局;「血管外科」アピール活動 ほか)
第5章 日本医療の未来像(医療にインセンティブ制度はそぐわない;デバイス・ラグ問題 ほか)
著者等紹介
大木隆生[オオキタカオ]
1962年8月12日生まれ。東京慈恵会医科大学卒。医学博士。米アルバート・アインシュタイン医科大学付属病院血管外科部長および同大外科学教授を経て、東京慈恵会医科大学外科学講座主任教授、統括責任者。Best Doctors in NY、『Newsweek日本版』「米国で認められた日本人一〇人」「世界が尊敬する日本人一〇〇人」、『文藝春秋』「日本の顔」などに選ばれた経歴と多数の特許を有する外科医。高知県観光特使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
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タツヤ