出版社内容情報
人気コミック『暗殺教室』に武道家であり思想家の内田と武術家の光岡が着目。この作品に内在する「師を超えること」という極めて武術的なテーマをはじめ、生き残るための文化、知性とは何かを語る。
内容説明
マンガ『暗殺教室』(松井優征・作)は、「担任教師の“殺せんせー”なる超生物を卒業までに倒すこと」「そのために殺傷技術に練達すること」「中学生たちを学校で教育し成長させること」という一見まったく相容れない課題と一風変わった学校生活をスリリングに描写した傑作SFコメディ。この作品に武道家であり思想家の内田と武術家の光岡が着目。このマンガに内在する「師を超えること」という極めて教育的かつ武術的なテーマをはじめ、社会が完全管理に向かいつつある今、生きることの本質と、古来人間を支えてきた「古の身体」の文化、生き残るための武術的知性とは何かを縦横無尽に語る。
目次
第1章 生存のための文化とはなにか(「文化資本」として技芸を考えてみる;『暗殺教室』が示す「師匠は支配的である」という真理 ほか)
第2章 古の身体文化 能と武術(能に残る古の身体;能と武術 ほか)
第3章 生存のための学びと教えの作法(教育はビジネスではない;反知性的風潮に潜む自己破壊願望 ほか)
第4章 古の身体に帰って見える未来(型―終わりが決まっているということ;異物を飲み込んで共生する力 ほか)
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授。思想家・武道家
光岡英稔[ミツオカヒデトシ]
1972年岡山県生まれ。日本韓氏意拳学会会長。国際武学研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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T.Y.
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