出版社内容情報
社会構造の激変により血縁や地縁をベースにしたコミュニティは消え、個人はネットと現実の間に頼りなく浮かぶような孤独な存在になった。気鋭の精神科医が現代日本人を悩ます孤独と寂しさの正体に迫る。
内容説明
社会構造の激変によって、人々を強くつなぎとめていたかつての血縁や地縁をベースにしたコミュニティの機能は衰退し、いまや個人はネットと現実の間に頼りなく浮かぶような孤独な存在になってしまった。この孤独が病理的な色彩を濃くしていけば、まぎれもない病になってしまう。これを防いだり、癒したりするにはどうすればよいのだろうか。気鋭の精神科医が現代日本人を悩ます孤独とその寂しさの正体に迫る。
目次
第1章 「孤独病」の時代(「孤独」は時代の病になった…;「孤独病」は旧いコミュニティを捨てた代償 ほか)
第2章 「孤独病」の構造(自我を持つことが孤独の出発点;近代的自我がパンドラの箱を開けた? ほか)
第3章 人を「孤独病」に追い込む思考習慣(人間は完璧には理解し合えない生き物である;「聞く人」が周りからいなくなった社会 ほか)
第4章 「孤独病」、その暴走の果て(妄想は孤独を癒す“自己治癒的な試み”;「孤独」を隠れたキーワードとする巨大マーケット ほか)
第5章 「孤独病」を癒す処方箋(家庭は孤独を培養する器になった…;引きこもりという奇妙な孤独 ほか)
著者等紹介
片田珠美[カタダタマミ]
1961年広島県生まれ。精神科医。京都大学非常勤講師。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生として、パリ第八大学でラカン派の精神分析を学ぶ。臨床経験と精神分析的視点から心の病と社会の根底に潜む構造的な問題を分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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香菜子(かなこ・Kanako)
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