集英社新書<br> 悪の力

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集英社新書
悪の力

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087208030
  • NDC分類 158
  • Cコード C0236

出版社内容情報

現代人を苦しめる「悪」はどこから生まれるのか。そして、心の奥底から湧き上がる「憎しみの感情」とどう向き合えばいいのか。100万部のベストセラー『悩む力』の著者が、最大級の難問に挑む。

内容説明

川崎市中一男子生徒殺害事件、群馬大病院事件、名古屋大女子学生の殺人・傷害・放火事件、酒鬼薔薇聖斗、ルフトハンザ系航空機墜落…。周囲では日々、「悪の力」が増大しているように映る。そして、ひとたび「悪」を見出したとき、人々は心の奥底からどす黒い感情が湧き出すのを感じるだろう―こいつだけは許せない、と。しかし、そうした憎悪のエネルギーは、実のところ「誰かと繋がりたい」という叫び声でもある。現代人を苦しめる「悪」はどこから生まれるのか。私たちはそれとどう向き合えばいいのか。一〇〇万部のベストセラー『悩む力』の著者が、人類普遍の難問に挑む。

目次

第1章 悪意に満ちた世界(私たちの中の悪;悪の喜び;悪の枢軸;システムの中の悪)
第2章 悪とは何か(悪の百面相;闇の中からの悪;悪は空虚を生む;根源的な悪と陳腐な悪)
第3章 なぜ悪は栄えるのか(歴史は悪にあふれている;悪の連鎖;悪を育てるもの)
第4章 愛は悪の前に無力か(悪と苦悩;『ヨブ記』の問い;わかりにくい愛;絶望の中でも共に生きる)

著者等紹介

姜尚中[カンサンジュン]
1950年生まれ。東京大学名誉教授。専攻は政治学・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

39
悪には身体性が欠如しているという。生きている実感が根本的になく空虚が漂う。「エゴイズムとは果てしない虚無、悪はそこに侵入して宿る。」ある種核心を突く洞察だと思う。絶望と虚無にとらわれた時人は死への破壊衝動に駆られるのであろうか。悪の主人公は常に自我の地獄にいる。身体を物質と見る。あらゆる制約から自由になろうとする願望が結果的に悪をなす。欠損してることいわば悪とは病である。悪に魅了される部分を我々誰もが持っているのだが悪の本質は想像力のなさであり陳腐である。人間の本能である「死の衝動」が戦争を引き起こす。2017/01/28

けんとまん1007

33
改めて考えてみたことのないのが「悪」ということについて。自分自身の中にも、いろんな面があって、そういう部分もあると認識している。それでも、どこかで歯止めがかかって、そして、暮らしを営んでいる。メデイアを通じて、また、日々の暮らしの中でも、こんなのは許せないと思うことも多い。多くなってきているのかとすら思う。それは、どこからきているのだろう?そんなことを考えた。それでも、明日はやってくる。希望を、夢を持ち続ける。2016/04/20

みやけん

31
★★☆☆☆作者の姜尚中とタイトルに惹かれました。漱石の研究をしていたところが出てきます。息子を失ったことや大学の学長を辞めたことは全く知らなかった。説明のつかないものを説明しようという心理的な動機付けとして「悪」ほど重宝なものはない。帯はちょっと煽りすぎかな?2018/03/05

イノウエフスキー

28
P.177 悪とは、結局、何なのでしょうか。悪とは、一言で言うと病なのです。もう少し言うと、悪は、「空っぽ」の心に宿る病気です。P.180 悪が魅力的なのは、それを宿した人間が、ひたすら自分だけを信じる、確固とした自信にあふれているように見えるからです。ですが、「自分だけしか信じられない」は、やがて「何も信じられない」へと変わっていかざるをえません。なぜなら、人との繋がりを欠いた全能感は、破綻する運命にあるからです。聖書も、文学作品の多くも、そうした悪にとり憑かれた主人公たちの破綻を描いています。2016/04/02

抹茶モナカ

21
『悪』とは何かを、聖書や文学からの引用をベースに解き明かす新書。新書なので入口的な内容だけど、引用される文学作品を読んでいないと、難しい内容かもしれない。ドストエフスキーと漱石は個人的に馴染みがあったから、わかりやすかったけど、ミルトンと聖書の部分は難しかった。著者が個人的なトラブルを乗り越えて来た人で、読書家なのはわかったけど。2016/04/23

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