出版社内容情報
現代人を苦しめる「悪」はどこから生まれるのか。そして、心の奥底から湧き上がる「憎しみの感情」とどう向き合えばいいのか。100万部のベストセラー『悩む力』の著者が、最大級の難問に挑む。
内容説明
川崎市中一男子生徒殺害事件、群馬大病院事件、名古屋大女子学生の殺人・傷害・放火事件、酒鬼薔薇聖斗、ルフトハンザ系航空機墜落…。周囲では日々、「悪の力」が増大しているように映る。そして、ひとたび「悪」を見出したとき、人々は心の奥底からどす黒い感情が湧き出すのを感じるだろう―こいつだけは許せない、と。しかし、そうした憎悪のエネルギーは、実のところ「誰かと繋がりたい」という叫び声でもある。現代人を苦しめる「悪」はどこから生まれるのか。私たちはそれとどう向き合えばいいのか。一〇〇万部のベストセラー『悩む力』の著者が、人類普遍の難問に挑む。
目次
第1章 悪意に満ちた世界(私たちの中の悪;悪の喜び;悪の枢軸;システムの中の悪)
第2章 悪とは何か(悪の百面相;闇の中からの悪;悪は空虚を生む;根源的な悪と陳腐な悪)
第3章 なぜ悪は栄えるのか(歴史は悪にあふれている;悪の連鎖;悪を育てるもの)
第4章 愛は悪の前に無力か(悪と苦悩;『ヨブ記』の問い;わかりにくい愛;絶望の中でも共に生きる)
著者等紹介
姜尚中[カンサンジュン]
1950年生まれ。東京大学名誉教授。専攻は政治学・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaoru
みゃーこ
けんとまん1007
みやけん
多分、いのっち。