出版社内容情報
「在沖米軍基地」の本土移設を主張する著者が、“本土の平和・護憲運動"と“沖縄への基地封じ込め"の不幸な癒着関係に対して、“オール沖縄"の声に応答しながら論争的な問題提起を行う衝撃の問題作。
内容説明
圧倒的多数が日米安保体制を容認する本土国民に対して、また“本土の平和・護憲運動”と“沖縄への基地封じ込め”の不幸な癒着関係に対して、著者はヤマトの知識人としてはじめて「県外移設」という論争的な問題提起を行う。二〇一四年の沖縄県知事選と衆院選では、本土とは異なる沖縄県民の明確な民意が示され、米軍基地移設問題が争われるなか、「日本よ、在沖米軍基地を引き取れ!」と訴える沖縄の声にアクチュアルに応答した、画期的な論考。
目次
第1章 在沖米軍基地の「県外移設」とは何か(憲法九条にノーベル平和賞を?;「本土の人間がなしうる唯一の行動」とは ほか)
第2章 米軍基地沖縄集中の歴史と構造(基地はなぜ沖縄に;日本政府が求めた海兵隊の「沖縄駐留維持」 ほか)
第3章 県外移設を拒む反戦平和運動(県外移設を遠ざけてきた「反戦平和」;「安保廃棄、全基地撤去」はいつまでに ほか)
第4章 「県外移設」批判論への応答(知念ウシ氏と石田雄氏との往復書簡;戦後民主主義の政治学と県外移設 ほか)
終章 差別的政策を終わらせるために(県外移設要求に応えるのが「本土」の責任;韓国併合の論理を反復する「中国脅威論」 ほか)
著者等紹介
高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年福島県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。専攻は哲学。南山大学講師等を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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