出版社内容情報
実は農業こそ最も確実な成長産業である。それを実現するのは農家が小規模の発電所を経営する「エネルギー兼業」というスタイル。さらに食料自給率の低下や地方の荒廃まで一気に解決する道筋を探る!
内容説明
「儲からない産業」と言われる農業。そこに追い討ちをかけるTPP。これに対抗するためには大規模集約化するしかないと思われているが、実は、小規模の兼業農家こそ生き残る可能性が高い。そう断言するのは、経済学者・金子勝と、食と農の政策アナリスト・武本俊彦。それぞれの専門を活かして、「儲かる産業」としての農業のあり方を提言する。そのカギとなるのは、農家が小規模の発電所を経営する“エネルギー兼業”というウルトラCである。すでに試みられつつある各地の事例を挙げながら、食料自給率の低下や地方の荒廃まで一気に解決する道筋を探る。農業関係者だけでなく、食やエネルギー問題に関心のあるすべての人に贈る必読の書!
目次
第1章 食と農が崩壊する時(食料自給率とは;食料自給率低下はなぜ起きたのか ほか)
第2章 新しい兼業スタイルへ(日本の兼業農家の歴史的背景;農業労働の季節性 ほか)
第3章 日本の再生可能エネルギーと農村・農業(第二次安倍政権と原発依存への回帰;再生可能エネルギーの消極的な目標 ほか)
第4章 農村・エネルギー転換と課題(地域主導のエネルギー転換に;地域におけるエネルギーの自立 ほか)
第5章 「地域分散・ネットワーク型」社会に向かって(新しい産業構造と社会システムへ;食と農の分野における「地域分散・ネットワーク型」システム ほか)
著者等紹介
金子勝[カネコマサル]
1952年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政学、制度経済学、地方財政論
武本俊彦[タケモトトシヒコ]
1952年生まれ。食と農の政策アナリスト。1976年農林省(現農林水産省)入省。2011年農林水産政策研究所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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