集英社新書<br> 不敵のジャーナリスト 筑紫哲也の流儀と思想

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集英社新書
不敵のジャーナリスト 筑紫哲也の流儀と思想

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087207477
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

新聞、雑誌、テレビ、それぞれに新境地を拓いた希代のジャーナリスト。
ぶれない軸を持って巨大な権力や組織と闘い抜いたその実像を、
政治記者の原点を綴った自筆メモや遺筆、家族の証言など多様な角度から描き出す。

内容説明

08年に亡くなる直前、筑紫哲也は長い間キャスターを務めたTBS「NEWS23」に出演、自身の病に引き寄せ、「この国のガン」と題して未来にも過去にも投資しない日本の現状を辛辣に、しかしいつも通り穏やかな語り口で批判し、番組出演の幕をひいた。新聞、雑誌、テレビ、それぞれに新境地を拓いた希代のジャーナリスト。ぶれない軸を持って巨大な権力や組織と闘い抜いたその実像を、政治記者の原点を綴った未刊行の自筆メモや知人、家族の証言など多様な角度から描き出す。憲法や安全保障など国家の根幹をめぐる議論が沸騰し、拡大する格差など社会不安を背景に、社会が危険な熱を帯びる時代の、必読の書である。

目次

第1章 生涯を貫いた三本の軸(筑紫の骨格をなす「三本の軸」;少数派の立場に立つ「三木派担当」が物語ること ほか)
第2章 根っからのカントリーボーイ(カントリーボーイの原風景;臆病な人間からの脱却 ほか)
第3章 平熱のジャーナリスト(声低く語りかけた捕手~時代が高熱にうかされた時、筑紫の低音が響く;「多事争論」の底流にあるもの ほか)
第4章 風圧のなかで(批判は覚悟のうえ~「TBSは死んだ」発言の波紋;風圧は目立てば受けるもの ほか)
第5章 人間嫌いの人間好き(もともとは人間嫌い?;「人好き」への“変身” ほか)

著者等紹介

佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

31
筑紫の骨太政治論の骨格3本の軸:①少数派の立場、②沖縄への思い入れ、③護憲を貫く(32頁)。 自由の森大学の学長として故郷に貢献(84頁~)。市民大学の講義。現代は市民大学院の試み も進行中である。方向性は違うかもしれないが、市民の生涯学習に寄与する意味では共通しそうだ。 文化こそ世間に通じる日常(130頁~)。遊びと仕事が密接に関係していた。音楽はニュースになり うる(131頁)。 2015/05/02

びす男

24
新聞、雑誌、テレビの世界を渡り歩いたジャーナリスト・筑紫哲也の生き様を綴った本。「現代の必読書」と紹介されているが、それほどでもない。個人的に筑紫哲也が好きだったので買ってみた。多種多様な意見が渦巻く言論の世界で大きな存在感を示し続けるには、かなりの度量が求められる。「戦わない戦後民主主義の象徴」とまで言われた彼は、その性質を先天的に持っていたのかも知れない。反論や批判にも耳を傾け、幅広い交友関係を築いていたという話には、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を彷彿とさせるものがあった。後で書評かきます2014/08/22

uusak

4
見た目には穏やな人柄だが、しっかりした芯があった。ただキャッチャ-にたとえられるように、幅広くどんな意見でもいったん受け止め、きちんと正直に対応する。それが人にソフトな印象を与え、長年ニュースキャスターを続けられた理由だと思う。2014/09/11

Naho Sotome

4
筑紫哲也が生きていたら今をどう切り取り、伝えるのか。彼が生前残した数々の言葉から[推測]してゆく。全体的に佐高氏の視点や思想が反映されていて、やや公平性に欠ける印象。というか筑紫哲也よりも佐高信の見方では?と思うところも多々あって。。。そこが面白いと感じれればいいのだろうが、個人的には不満。2014/08/01

2ndkt

4
▽6年前に亡くなった筑紫哲也氏の思想と流儀をテーマにした、佐高氏の著作。▽佐高氏指摘の通り、ここ最近の社会を揺るがす問題を、筑紫氏がいま生きていれば、どう論評したかについては興味があり、若くしてこの世を去ったことが改めて悔やまれる。▽本書が残念なのは、あくまで、佐高氏から見た筑紫像であること。やや(佐高氏の)偏った見方と思われる部分や、佐高氏自信の見解をあえて紹介しなくても良いのではと思う部分が散見された。筑紫氏の思想と流儀に迫る方法は、他にもあったのではないかと、佐高氏および出版社に不満が残る一冊。2014/07/28

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