集英社新書<br> 資本主義の終焉と歴史の危機

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集英社新書
資本主義の終焉と歴史の危機

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087207323
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0233

出版社内容情報



資本主義の最終局面にいち早く立つ日本。ゼロ金利が示すのは資本を投資しても利潤の出ない資本主義の「死」の状態。国民国家をも解体させる「歴史の危機」だ。この危機を乗り越えるための提言の書!

内容説明

資本主義の最終局面にいち早く立つ日本。世界史上、極めて稀な長期にわたるゼロ金利が示すものは、資本を投資しても利潤の出ない資本主義の「死」だ。他の先進国でも日本化は進み、近代を支えてきた資本主義というシステムが音を立てて崩れようとしている。一六世紀以来、世界を規定してきた資本主義というシステムがついに終焉に向かい、混沌をきわめていく「歴史の危機」。世界経済だけでなく、国民国家をも解体させる大転換期に我々は立っている。五〇〇年ぶりのこの大転換期に日本がなすべきことは?異常な利子率の低下という「負の条件」をプラスに転換し、新たなシステムを構築するための画期的な書!

目次

第1章 資本主義の延命策でかえって苦しむアメリカ(経済成長という信仰;利子率の低下は資本主義の死の兆候 ほか)
第2章 新興国の近代化がもたらすパラドックス(先進国の利潤率低下が新興国に何をもたらしたのか;先進国の過剰マネーと新興国の過剰設備 ほか)
第3章 日本の未来をつくる脱成長モデル(先の見えない転換期;資本主義の矛盾をもっとも体現する日本 ほか)
第4章 西欧の終焉(欧州危機が告げる本当の危機とは?;英米「資本」帝国と独仏「領土」帝国 ほか)
第5章 資本主義はいかにして終わるのか(資本主義の終焉;近代の定員一五%ルール ほか)

著者等紹介

水野和夫[ミズノカズオ]
1953年、愛知県生まれ。日本大学国際関係学部教授。早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミストを経て、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)、内閣官房内閣審議官(国家戦略室)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

330
とても読みやすく資本主義について書かれていてよかった。今の世界経済の問題は常にフロンティアを求める資本主義の終わりを告げていることをしった。日本が資本主義の先に行く条件を備えているとのことでアベノミクスがいかにその邪魔をしているのかがわかった。その先は著者でもわからないとの事だったがそれほど資本主義の先というのは見えないならこのまま続くのかなとも思った。2015/03/10

遥かなる想い

262
2015年新書大賞2位。 異常に低い利子率が続く 現代の状態を、実はあまり 深く考えたことはないが… 本書を読むと、成長を 前提にした資本主義の 考えがいかに 危ういものかがよくわかる。 陸の国から、海の国へ そしてアメリカが仕掛けた 金融システム…歴史の 流れを、経済的に見た場合 の視点は新鮮だが…結局 どうなっていくのか、 資本主義の行き詰まりを 再確認するが、 ぼんやり不安は残る、 そんな本だった。2015/11/01

Aby

107
かつて,植民地がそうだったように,利潤を生みだす「余地」がないと経済成長はできない.今は,賃金が「最後のフロンティア」になっている……とここら辺りは自分でも理解していた.で,その先は,というと,資本主義は死にますか.新しい世界はどこにあるのでしょうか.2014/06/13

たかしくん。

96
著者の本は初めてです。主張が過激というレビューもありますが、私は特に、利子率ゼロが資本主義の終焉を意味する、という著者の主張は、新鮮かつ納得感ありです。歴史を紐解き、16世紀のヨーロッパの近代システムへの移行になぞらえ、この21世紀を新しいシステムへの移行に余儀なく直面しているのも現実です。ただ、ではどうすべきか、So Whatにあまり踏み込めていないのが、少し残念。と同時に、私もこの本の参考文献である、ウォーラーステインの「近代世界システム」をそろそろ読むべきかと、背中を押されてます!2014/07/17

どんぐり

82
ピケティの『21世紀の資本』が話題になる前に出版された本。グローバリゼーションが加速したことで、資本家だけに利益が集中し、中産階級を没落させていく世界に、資本主義の終焉を見る。現代の先進国にはもう海外に「周辺」はない。資本は、国内に無理やり「周辺」をつくり出し、利潤を確保しようとする。これが国内の貧富の二極化である。これからの定常化社会、ゼロ成長社会は、資本の蓄積と増殖のための「強欲」な資本主義を手放すことによって、人々の豊かさを取り戻すプロセスでもあると説く。新たなシステムの構築は、そう簡単ではない。2015/03/16

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