出版社内容情報
刊行後100年。夏目漱石『こころ』を手掛かりに、過去を力に変え、心の実質を太くする生き方を考え抜いた一冊。漱石『こころ』とトーマス・マン『魔の山』の後日談を描いたオリジナル実験小説も収録。
内容説明
ミリオンセラー『悩む力』と長編小説『心』の著者が、夏目漱石が一〇〇年前に書き残した最大の問題作に挑む。登場人物“先生”の長大な遺書を収めた漱石の『こころ』は、なぜ多くの読者の感情を揺さぶってきたのか。それは、この世に生きる者がみな、誰かに先立たれた存在だからだ。「死にゆく人々は、みんな先生」という認識から見えてくるものとは?漱石『こころ』とトーマス・マン『魔の山』の後日談を描いた実験的な小説も収録。心の実質を太くする生き方を提唱した、新しいスタイルの物語人生論。
目次
第1章 現代という武器なき戦場
第2章 なぜ生きづらいのか
第3章 「魔の山(イニシエーション)」の力
第4章 真ん中でいこう
第5章 「語り継ぐ」ということ
終章 いまこそ「心の力」
著者等紹介
姜尚中[カンサンジュン]
1950年生まれ。聖学院大学全学教授、東京大学名誉教授。専攻は政治学・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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